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建通新聞社四国
2013/02/19

【高知】県南海地震対策課 津波シェルター設置 夏までに実施設計

高知県危機管理部南海地震対策課は2013年度、南海トラフ巨大地震対策として開発を進めている津波避難シェルターの実施設計を夏までに外注し、実用化に向けた取り組みを本格化させる。13年度当初予算には実施設計費など約6000万円を計上する予定。
 今回モデル事業として津波避難シェルター設置を計画しているのは、室戸市佐喜浜町都呂地区。海岸沿いの国道55号に山が迫り、崖が急峻(きゅうしゅん)で転石の危険性もあることから、これまでの検討で出された4パターンのうち、崖の側面に横穴を掘り設置するトンネル型を採用する。
 専門家などによる技術検討委員会で出されたトンネル型の概要は、直径約3bの横穴を50bほど掘り、横穴の一番奥から数十b上の山に向かって立坑を開け、通気口とするとともに階段を設置するもの。1基当たりの定員は100人、想定工事費は2億円ほどを見込んでいる。この概要に基づき、実際に設計を進めていく中で、より適した構造や工法を求め、実現可能かどうかを判断する。
 実現可能となれば、14年度以降に工事を進める意向。また半地下に設置する箱型と地上と半地下に設置するドーム型についても、今後実用化に向けた検討を進める。