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建通新聞社(神奈川)
2013/02/21

【神奈川】横浜市 多世代・地域交流型住宅整備に学研HDらを選定

 横浜市は、市有地を活用した「よこはま多世代・地域交流型住宅」の設置運営事業者を公募した結果、学研ホールディングス(HD、東京都品川区)ら4者が構成する共同事業者を選定した。学研HDらは3月に事業計画協定と50年の定期借地契約を締結、施工者を選定して8月に工事に着手する。完成は2014年7月下旬、夏〜秋に入居を開始する予定。
 横浜市の新成長戦略プロジェクト「環境未来都市計画」の一環。
 事業者は学研HDと学研ココファンホールディングス、学研ココファン、総合地所で構成する。計画施設は6階建て延べ約5400平方b。高齢者用賃貸住宅70戸(うち単身者用42戸)と一般世帯賃貸住宅29戸を設けるほか、地域交流スペースに約310平方b、共同リビングに約110平方bを充て、サークル活動や地域住民のイベント、地元企業の会合など幅広い用途で利用する計画。今後、地元の意見を聞きながら詳細を詰める。
 建設地は鶴見区鶴見中央3ノ1205ノ1、鶴見中央会館跡地の一部2717平方b。同所の隣接地では、同塵会(横浜市港南区)が「鶴見中央三丁目方面保育所」の整備を渡辺組(横浜市中区)の施工で進めており、4月に開所する。
 横浜市は、16年度までに「よこはま多世代・地域交流型住宅」を13カ所・1300戸整備する目標を掲げている。
 第1弾の整備となる学研HDらの住宅の特徴は、コーディネーターを配置する点や、生活支援サービスの専門員を常駐させる点など。居住者間や地域との交流を企画、運営してコミュニティを活性化し、高齢者が介護が必要になっても、子育て世代などとともに地域の中で住み続けられる機能を備える。テナントには▽通所介護▽訪問介護▽居宅介護支援事業所▽クリニック▽コンビニエンスストア▽調剤薬局▽学習塾―などが入居する予定。
 今回の事業は市有地を活用する。市ではこれをモデルケースに民有地での多世代地域交流型住宅の開発を促進し、環境未来都市づくりに弾みをつけたい考え。