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建通新聞社(中部)
2013/02/22

【愛知】中部地方整備局 木曽三川公園の防災拠点化を

 国土交通省中部地方整備局は、国営木曽三川公園について、防災拠点として施設整備を進めることなどを盛り込んだ整備・管理運営プログラム案を作成した。特に防災機能を今後拡充する施設として、岐阜県各務原市に位置する河川環境楽園を指定した。同園は、中部地整が現在検討を進めている広域防災拠点のうち、地方公共団体の拠点配置の対象エリアにある施設の一つ。中部地整は、施設整備や自治体との連携体制の確立を通して、避難地・防災拠点としての機能を高めていきたい考え。
 木曽三川公園は、木曽川・長良川・揖斐川沿いにあるオープンスペースと自然環境を活用した公園。2012年6月時点で面積約256・5fを供用している。事業承認面積は464・3f。プログラムは、12〜16年度を計画期間として、公園の新規整備や維持管理方針などを示したもの。防災機能の強化とともに、未供用エリアの整備推進、既供用エリアの効率的な維持管理などを盛り込んだ。
 防災機能を拡充する河川環境楽園は、同公園のうち三派川地区に位置している。これまでに遊歩道やサイクリングロード、親水空間の整備を進めてきた。同園内は東海北陸自動車道川島パーキングエリアと隣接しており、防災拠点に必要なオープンスペース、幹線道路へのアクセス性を備えている。
 プログラムではこのほか、整備を今後進める未供用エリアとして、フラワーパーク江南(江南市)のU期エリア、桜堤サブセンター(仮称)・木曽長良背割堤、鵜戸川(仮称)、七里の渡地区(仮称)などを挙げた。
 フラワーパーク江南は三派川地区に位置している。U期エリアでは里山景観をイメージした園路整備と植栽などを検討しており、13年度から事業に着手したい考え。
 桜堤サブセンターは中央水郷地区に位置し、高水敷エリアで広場整備を現在進めている。背割堤の整備手法は今後検討する。
 鵜戸川はサブセンターの下流、左岸側に整備を計画している親水空間。13年度の事業着手を予定している。当面は整備内容の検討を進める予定。
 七里の渡地区は河口地区に位置している。周辺に歴史的な建造物や庭園がある立地を生かし、文化的な公園整備を目指す。12年度から一部広場整備に着手しており、15年度の新規開園を目指す。

提供:建通新聞社