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建通新聞社(静岡)
2013/02/28

【静岡】13年度に整備計画策定―長泉高校跡地活用のファルマバレープロジェクト拠点

 静岡県は2013年度、「ファルマバレー(富士山麓先端健康産業集積)プロジェクト機能強化事業」として、医療関係の研究や人材育成のための拠点施設の整備計画策定に着手する。08年に閉校した県立長泉高校(長泉町下長窪1002)の跡施設を活用することを視野に、外部の委員会方式で必要な機能や運営の方針、施設の整備仕様などを13年度中にまとめる。14年度に施設の改修に向けた設計を行う方針。
 「がん医療の飛躍的発展、地域企業の活性化と雇用創出」を目標に10年12月、沼津市や三島市、富士宮市など県東部地区の12市町が「ふじのくに先端医療総合特区」の指定を受けた。これを踏まえたファルマバレープロジェクトでは、県立静岡がんセンターの先端技術を活用しながら、革新的ながん診断装置・診断薬の開発を目指している。
 県立高校の移転・改編に伴い閉校した長泉高校の跡施設は、体育館を長泉町が、グラウンドを近隣の高校などが活用しているが、校舎などの建物は利活用していない。がんセンターにも近く、建物内の設備を活用することが可能なことから、12年の県議会2月定例会で川勝平太知事が「医療機器開発や大学との共同研究、医療人材の育成に向け、活用法を検討する」との方針を打ち出した。
 同校跡地には、1985年完成の管理教室棟や特別教室棟、86年完成の普通教室棟など鉄筋コンクリート造3階建ての建物延べ9251平方bと、体育館(延べ2734平方b)がある。いずれも新耐震基準の建物で、一定の耐震性を確保している。敷地面積は4万3608平方b。
 そこで、既存の建物を利用し、ファルマバレープロジェクトの拠点施設を整備する。
 具体的な機能や運営方針を検討する委員会については、ファルマバレープロジェクトの戦略検討委員会を活用。建設コンサルタントに業務を発注し、委員会の運営と整備仕様を作成する。
 2014年度に改修設計業務を委託し、15年度に着工するスケジュールを想定している。
(2013/2/27)
建通新聞社 静岡支社