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建通新聞社四国
2013/03/05

【高知】国交省の補正予算 直轄分200億 仁淀川改修に新規着手

国土交通省四国地方整備局は、国の補正予算成立を受け、管内の事業概要を発表した。高知県内の直轄事業費は概算で約200億円、補助事業費は約346億円。このほか国庫債務負担行為(ゼロ国債)を四国4県合わせて直轄分として約130億円を計上している。補正予算で計上している事業の多くは、4〜5月に順次公告する。
 主な直轄事業を事務所別にみると、高知河川国道事務所管内では、仁淀川改修に8億6500万円。このうち高岡地区と弘岡地区の改修に新規着手する。両地区とも洪水発生時、堤防内に河川水が入り堤体弱体化の危険性があるため、堤内側に排水管を設置し浸透対策を図る。施工延長は高岡地区が1・45`、弘岡地区が0・2`。仁淀川ではこのほか、新居地区で河道掘削、中島地区で水門改良などの改修を推進する。維持修繕には2億4500万円で、堤防天端道路の狭あいな箇所を拡幅し車両交換所を設ける工事やCCTVカメラ更新などを行う。
 物部川改修には14億4000万円で、野市地区の延長0・75`と久枝地区の延長1`で進めてきた築堤工事などを完了させる。維持修繕には4億2200万円で、床止補修などを推進する。
 土佐国道事務所管内の主な事業は、国道33号高知西バイパスに35億4000万円で枝川〜天神間および鎌田〜波川間で盛土、切土などの改良や枝川IC付近の橋梁下部工を推進する。国道55号南国安芸道路には19億7800万円。13年度内の開通を目指す香南のいちIC〜香南かがみIC間で、舗装や安全施設などの残工事を推進する。この工事は、香南のいちIC付近の盛土工が完了してからの発注となるため、ほかの事業より公告時期は遅れる。国道55号高知南国道路には20億9200万円。高知南IC〜高知空港IC間で道路改良や橋梁工事など従前から進めてきた工事を引き続き推進する。
 このほか、管内国道で照明施設、標識など道路付属物の点検や橋梁、洞門など道路構造物の緊急修繕といった老朽化対策を順次進める。事業費は国道32号が7億7700万円、国道33号が2億1700万円、国道55号が3億6300万円、国道56号が10億8100万円。
 高知港湾・空港整備事務所管内では、高知港、宿毛湾港、室津港の3港で、ケーソン製作を進める。事業費は、高知港三里地区が3億5000万円、宿毛湾港池島地区が5億9200万円、室津港室津地区が3億円。
 中村河川国道事務所管内では、四万十川改修に9億8000万円で、蕨岡、森沢、江ノ村の各地区で堤防の浸透対策工、不破地区で築堤、CCTV新設、井沢、安並築で樋門改良などを進める。国道56号大方改良には5億0400万円で、道路改良や橋梁工事を推進する。