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建通新聞社(神奈川)
2013/03/05

【神奈川】 県立相原高校移転 「候補地に職業大跡地」 リニア駅位置提示後に最終判断

神奈川県は、リニア県内駅誘致に伴う県立相原高校(相模原市緑区橋本2ノ1ノ58)の移転候補地を、同校から西側約2`に位置する職業能力開発総合大学校相模原キャンパス(職業大、相模原市緑区橋本台4ノ1ノ1)跡地とする考えを、4日の県議会建設常任委員会に示した。2013年秋に、リニアの事業者であるJR東海が環境影響評価準備書の中で駅位置を示した後、最終的に移転の必要性を判断する。
 県と相模原市は12年、リニア中央新幹線神奈川県駅を橋本駅周辺に誘致することで合意。同年3月のリニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会の賛同を得て、4月にJR東海に正式に要望した。
 4日の建設常任委員会で県は、「今後教育局で、教育委員会に意見を聞きながら移転候補地の適否を検討する」と説明。 JR東海が環境影響評価準備書の中で駅位置を示した後、移転を最終判断するとした。さらに、「移転が必要な時に備えて、移転費用のさらなる縮減を図る」との考えも示した。
 移転候補地として示された職業大相模原キャンパスの運営主体は、厚生労働省所管の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構。12年度中に廃止した上で、翌年度以降に資産を売却し、国庫へ納付することが閣議で決まっている。敷地面積は約25f。現相原高校の敷地面積(9・8f)の約2・5倍の広さ。
 職業大相模原キャンパスを適地と判断した理由について県は、相原高校の農業など専門的課程の継続、用地取得の可能性、通学の利便性などを挙げた。また、橋本駅近傍でで用地取得費が高いという課題に対しては、「既存施設の有効利用により移転費用を縮減する」とした。