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建通新聞社(神奈川)
2013/03/11

【神奈川】川崎市産業振興財団 ものづくりナノ医療イノベーションセンター整備事業が採択

 川崎市産業振興財団や川崎市などが共同で計画している「(仮称)ものづくりナノ医療イノベーションセンター」の整備事業が3月7日、文部科学省の「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」採択された。拠点施設の建設に向け、4〜5月に設計・施工者を選定する。総事業費は60億円程度。2013年度末までに新施設の完成を目指す。
 事業者は川崎市産業振興財団で、共同提案者が▽川崎市▽神奈川県▽東京大学▽東京工業大学▽東京女子医科大学▽国立がん研究センター▽実験動物中央研究所▽富士フイルム▽ニコン▽ナノキャリア―の10者。工事の発注は川崎市産業振興財団が担当し、設計・施工一括のプロポーザル方式も含め、発注方法を検討している。
 施設の規模は4階建て延べ約1万2000平方b程度。このうち約9000bが研究室で、異なる分野の開発・研究を得意とする大学や企業が共同で「ナノ医薬製品」の実用化に取り組む産学官連携拠点として整備する。殿町3丁目内に立地する川崎生命・科学・研究センター(L@SE)や実験動物研究所、新たに移転してくる国立医薬品食品衛生研究所などとも連携し、川崎市内や県内の製造業者の新規参入を促したい考え。 
 建設地は殿町3丁目地内=図=。LiSEの東側、URが所有する土地約8000平方bを市が取得し、財団に有償で貸与する。