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建通新聞社(中部)
2013/03/13

【愛知】東海農政局 中勢用水の対策工法

 農林水産省東海農政局は、2013年度から国営施設機能保全事業の着工を予定している中勢用水地区(三重県中央部)について、対策箇所ごとの大まかな工法を明らかにした。安濃ダムでは、堆砂除去を行うとともに、貯砂堰堤を整備する予定。
 中勢用水地区は、津市と亀山市にまたがる受益面積3183fの水田地帯。安濃ダムの堆砂対策や第三頭首工・基幹水路の老朽化対策を計画している。予定工期は21年度まで。総事業費は約25億円を見ている。
 ダムの堆砂対策では、計画の3・5倍のスピードで進行した砂の堆積に対して、堆砂除去を実施。さらに、貯砂堰堤を2カ所整備し、貯留機能を確保する。堆砂の除去量は13万立方b。堰堤はコンクリートブロックを予定している。規模は、全長67b、堰高6・5bと、全長44b、堰高7・5b。
 このほか、ダム付帯設備の予防保全対策として、堤体のひび割れや鉄筋露出、洪水吐のひび割れなどを対象とした補修を実施する。また、洪水吐ゲートや取水設備、電気設備などについても分解整備・交換などを行う。
 第三頭首工は、ブロック張り護岸と逆T型コンクリート擁壁による補修や、止水壁の鋼矢板打設、高強度コンクリートによるエプロンの補修などを行う。
 用水路は導水路(コンクリート水路トンネル)、北幹線水路(FRPM、SP、DCIP)、中幹線水路(SP、DCIP)、南幹線水路(PC、FRPM、SP)を対象に補修・設備交換を行う。導水路はひび割れや断面の補修、浸入水処理など。北幹線水路と中幹線水路は内面再塗装と設備交換。中幹線水路は一部で止水工も施す。南幹線水路は外面再塗装と止水工、設備交換など。
 このほか、水管理施設として、親局と子局(9局)、孫局(3局)のシステム更新などを実施する。

提供:建通新聞社