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北海道建設新聞社
2013/03/13

【北海道】道の格付け基準点、農業土木はA、B等級のボーダー引き下げ 

 道は13日付で、2013・14年度の競争入札参加資格の工種別格付け基準点や資格者数を公表する。一般土木や建築など建設部所管で格付けのある6工種の基準点は、前回(11・12年度)と同じ。農政部所管の農業土木はA等級とB等級のボーダーラインを引き下げた。水産林務部は水産土木のA等級を引き下げた一方、森林土木のB等級を引き上げた。道内業者の工種・等級別登録状況は、一般土木のA1が前回より5者増えて64者となる一方、A2は13者減の267者となった。建築はAが16者増えて367者、Bが18者増の579者。このほか舗装B、鋼橋上部A、農業土木A、水産土木A、電気のA、B、管のA、Bが増加している。
 今回の入札資格審査では、経営事項審査に基づく客観点の算定方法は従来通り。主観点に当たる技術社会点は、道路除雪などを地域社会維持への貢献として新たに評価し、通年雇用対策は加点を増やす一方、ISO9001の評価取りやめなどで、最高値は前回より8点高い202点とした。
 これらを合計した総合評定数値を基に道内業者の分布と等級別構成比、工事量や発注ロットなどを踏まえ、建設、農政、水産林務の各部が資格審査会を開き、格付け基準点などを決めた。
 建設部は、前回の審査で一般土木、建築でD等級を廃止するなど、主要工種が大幅な変更となったほか、経審改正の影響も小幅にとどまったため、地域ごとの競争性確保にも配慮した上で、6工種とも発注標準、格付け基準点とも据え置くことにした。
 農業土木は、A等級の基準点を20点引き下げ、前回を上回るA等級業者数を確保。併せてB等級のボーダーを15点引き下げている。
 水産土木は、発注の中心となるA等級の業者数確保のため基準点を引き下げた。森林土木は、登録数が6%減となり、各等級の構成比を考慮してB等級の基準点を引き上げた。
 道内業者の工種別登録状況を見ると、9工種中8工種で業者数が減少する中、舗装は3.4%増となった。前回は一般土木などに登録していながら、舗装は未登録だった胆振や渡島、オホーツクなどの業者の申請が増えている。
 一般土木A等級のうち、全道の2億5000万円以上の工事を受注可能なA1には、前回A2だった道内の11者が入った。道内A2にはB等級からの昇格が30者いる。建築A等級は、前回B等級からの昇格組が道内だけで57者に上っている。