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建通新聞社(神奈川)
2013/03/13

【神奈川】相模原市 都市経営指針実行計画案まとまる

 相模原市は、将来的に持続可能な都市経営を目指して、都市経営指針案と具体的な実行計画案をまとめた。2013年度から16年度を実施期間とする市の取り組み内容を示している。このうち、個別に発注している道路維持管理業務について、「地域維持型JV制度」の導入に向けた検討を開始する。実現すれば県下初の事例となるだけに、今後の動向が注目される。導入目標は16年度。
 同計画案は、パブリックコメントを3月15日〜4月中旬を受付期間として実施した後、早期の策定を目指す。
 「地域維持型JV」は、街路樹剪定・道路補修・除雪などの道路維持管理業務が対象。これまで路線ごとなど個別に発注していた業務を、エリアごとにまとめて発注することで、経費や手続き事務量の削減を図る。
 同時に、複数の企業が会社の枠を越えて作業員や機械を融通できるほか、実施体制の確保などが見込める。
 13年度に、実施可能な業務を抽出し、14年度にJVの構成要件・方法などを、業界団体と意見交換した上でまとめる。積算方法の検討を15年度に実施し、入札契約制度を改正、16年度の導入を目指す。同制度の採用は、積雪の多い地域で見受けられるが、関東南部や神奈川県下では初の事例となる。
 土木施設の維持管理を見ると、トータルマネジメントを推進し、施設ごとの維持管理計画を策定する。老朽化や維持管理費用の集中を避け、施設の長寿命化や費用の削減・平準化を図る。
 13年度に舗装とペデストリアンデッキについて調査。ペデの計画を15年度、舗装の計画を16年度に策定する。トンネルの計画は14〜15年度の2カ年でまとめる。安全施設は14年度に調査を開始し、策定は16年度を見込む。
 建築施設では、陽光園の整備を柱とする療育センター再整備に対し、民間活力の導入を含めて13年度中に方針を定め、各個別の計画に沿って14〜16年度に工事を行う。
 このほか、主な取り組み内容は次の通り。
 ▽低未利用資産の活用―道路残地など公用地の売却などL公募売却の準備、売却1カ所M売却1カ所N売却2カ所O売却1カ所
 ▽「公共施設の保全・利活用基本指針」の策定、公共施設マネジメントの推進―L公共施設の保全・利活用基本指針の策定M施設分野別計画策定などN〃O〃
 ▽公立保育園の民営化―L候補園の検討、外部意見の聴取M民営化園の公表、運営主体選定N仮設園舎建設、現園舎解体O新園舎建設
 ▽産業用地の創出―金原準工西側地区、当麻地区、川尻大島界地区、麻溝台・新磯野地区L創出面積4・3fM創出面積3・1fO創出面積9・1f
 ▽広域交流拠点の形成―L基本計画の策定M整備手法の検討、関係機関との協議などN〃O〃
 ▽相模総合補給廠一部返還予定地の整備促進―
高次都市機能の集積L基本計画の検討M基本計画の策定N実施計画の検討O実施計画の策定