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建通新聞社四国
2013/03/15

【愛媛】県 総合運動公園 今後の改修

2017年開催予定の愛媛国体に向け、拠点施設となる総合運動公園の計画的改修を進める愛媛県は、13年度に陸上競技場(ニンジニアスタジアム)のメーンスタンド改修やサブアリーナ(補助体育館)耐震補強改修に着手する。
 メーンスタンド改修は13年度冬に発注し、13年度末に完了予定のバックスタンド改修と入れ替わりで着工、15年度末ごろまでの工期で整備する見通し。現在の席数は6443だが、長椅子席を撤去し、個別席5277・車椅子席55・VIP席80・記者席80などに改修するほか、スロープの配置変更、トイレのバリアフリー化などを進める。1〜4階にある会議室、トレーニング室、更衣室ほか諸室は各室を広めに再編し改修するほか、11人乗り程度のエレベーター1〜2基を新設する。スタンド自体は筋交いを入れるなどして耐震化する。
 また、既設のスタンド屋根は残したまま、その上部を覆う形でより大きな片持ちスタンド屋根(鉄骨造、架構面積約1100平方b)を設置する。屋根改修は、詳細設計を13年度に委託し、工事はメーンスタンドと一括で発注する方針。
 ほかに、13年11月〜14年2月にはフィールドの芝張り替えおよび排水暗渠更新を行う(発注済み)。
 一方、サブアリーナは既設の鉄骨鉄筋コンクリート造平屋1444平方bを耐震補強や体操ピット新設、トイレおよびエントランスを改修するほか、メーンアリーナへの15人乗りエレベーター1基新設を一括で実施する。13年6〜7月ごろ発注する予定で、工期は14年6月ごろまでを見込む。
 このほかの整備では、弓道場、テニスコート、球技場、補助陸上競技場、中央広場の改修を計画しており、予算措置できれば順次改修を進めたい意向。
 弓道場は西日対策として幅16・5b×高さ約15bのネットおよび庇、多目的トイレ、屋内観客席の設置と矢取道改修ほか。テニスコートは既報12年10月5日号参照。球技場はスタンドの防水工、車椅子観覧スペース設置などのバリアフリー化、諸室の換気設備改修、内装改修など。補助陸上競技場は土のスタンドの切土、トラック6レーンのうち直送路部のみ8レーン化する。国体直前の仕上げとして、主園路の改修、噴水・植栽を撤去して平面スペースを広げ、バスの乗り入れ・転回ができるよう動線見直しなどを実施する。