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建通新聞社四国
2013/03/19

【徳島】改修設計は辻高等4校 県の高校耐震化

徳島県は、2013年度の高校施設耐震化事業で、小松島西高校など7校の大規模耐震改修工事を進めるほか、順調なら「辻高校など4校」で耐震改修設計に着手する計画だ。当初予算に委託料として約1億4200万円を盛り込んでいる。
 耐震改修設計を計画する4校は辻高校(三好市井川町)、三好高校(三好市池田町)、阿南工業高校(阿南市宝田)、新野高校(阿南市新野町)のいずれも統合再編が今後見込まれている高校。これらは13年度に整備を図る予定の体育館や格技場など避難所的機能のある施設の耐震改修を除き、12年度にその他施設の耐震診断調査をそれぞれ実施しており、その結果や今後再編に向けての調整を関係機関などと行った上で方向性を固め、整備に必要な設計に着手することにしている。
 耐震診断について、辻高校では、12年度に既設の校舎棟と管理・校舎棟、宿泊訓練棟で実施したほか、三好高校では、本館南棟(東・西舎)・本館北棟(東・南・中舎)と特別教室棟(渡り廊下含む東舎)・同棟(西舎)・実習地管理棟を対象にそれぞれ調査を行った。
 両校は、三好市・東みよし町地域の生徒数が将来急速に減少することを踏まえ、地域全体として安定的で持続可能な教育体制を構築するため、辻高校、三好高校、池田高校の3高校の統合再編で、17年度を目安に池田高校の分校として再生する計画。
 設置学科は、本校の池田高校に普通科と理数科(探求科)、分校となる辻高校に総合学科(情報ビジネス系列、生活デザイン系列、医療・福祉系列)、同じく三好高校に農業科(食農科学科、環境資源科)を設置することにしている。整備に当たっては、既存の施設・設備を有効活用しながら計画的に施設の耐震化を図り、必要な施設・設備を整備していく方針。
 一方、阿南工業高校では、12年度に電気棟と教室棟、情報土木棟などの耐震診断(設備耐震安全性含む2次診断または3次診断)を実施。また、新野高校では、宿泊訓練棟のほか、実習棟2棟、本館棟、北校舎棟、渡り廊下(北西)、南校舎棟、昇降口を対象にそれぞれ調査を実施している。
 両高校は、阿南市地域における県の高校再編方針に基づき、将来再編統合を検討している。計画では阿南工業高校の校地に本校を、新野高校に分校を設置(設置学科は、本校に工業科と総合学科、分校に農業科を置く)し、18年度の開校を目指すことにしていたが、現状では未定とされる。地元関係者などの理解などが得られればこの再編計画に沿って必要な耐震化などが図られる見通しだが、今後の動向が注目される。