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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/03/28

【群馬】高崎競馬場跡地へのコンベンション建設で協議会

 高崎競馬場跡地へコンベンション施設の建設を計画している県競馬場利活用推進室は26日、県庁で群馬県コンベンション推進協議会の初会合を開催した。
 この協議会はコンベンション施設にかかる計画などの調整を行うために設立。大澤正明知事を主宰とし、高崎市長、群馬県商工会議所連合会長、高崎商工会議所会頭、群馬県中小企業団体中央会長、群馬県観光物産国際協会理事長、群馬大学長が委員を務めている。
 冒頭のあいさつで大澤知事は「本日は、施設の整備基本計画案を提案し、また今後の推進体制について協議いただく。忌憚のない意見をお願いしたい」と呼びかけた。
 整備基本計画案の概要が示されたのち、意見交換へと移行。コンベンション施設の建設にあたり、委員からは「展示会など開催当日前後の搬入、搬出が大事」といった意見のほか、有楽町駅前に立地する東京国際フォーラムの会場使用料を引き合いに出し「会場使用料などを低めに設定するなど、適正な価格を考えた方が良い」「国際会議などを誘致するなら、ハイレベルな宿泊施設を完備しないと」「周辺への飲食店の配置が大事」などが出された。
 今後は、幹事会や専門部会で詳細を協議していく。
 施設整備基本計画案によると、規模はコンサートや式典、スポーツイベントなどに利用できる1万uの多目的展示施設を中核施設とし、機材の搬入に支障の出ない最低限の仕様を備えた展示会用展示施設(6000u)のほか、メインホール(1300u)や大中小会議室(計2100u)といった機能を設けることとし、施設全体の概算延べ床面積は約1万9400uを想定している。このほか2000台分の駐車場を確保し、概算事業費については、現段階のところ用地費や防災関連事業費を除いて約280億円を試算している。整備手法は、県自らが実施する従来整備方式と民間事業者が実施するPFI事業方式の両面で検討。従来整備方式の場合だと2013年度から14年度にかけて基本・実施設計を行う。一方のPFI事業方式の場合は13年度に事業に関する実施方針を公表し、特定事業の選定などPFIにかかる手続きを実施していくこととなるが、いずれの手法にせよ15年度中の着工、17年度中のオープンを目指す。