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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/04/04

【茨城】県教育庁 県北地区特別支援校 本年度から設計

 県教育庁は、県立特別支援学校整備計画(2010〜14年度)に基づき、旧常陸太田市立瑞竜小学校(瑞竜町)の跡地に(仮)県北地区特別支援学校の新設を計画している。本年度に設計をまとめた後、来年度から増築工事や改修工事を進め、15年4月1日から小学部を先行して開校させる予定だ。全体整備費は約11億円。本年度当初予算にはプロポーザルの費用を含む設計費として5666万2000円を計上した。

 (仮)県北地区特別支援学校の新設は、09年度に策定した「県立特別支援学校整備計画」に基づき、知的障害特別支援学校の児童生徒数の急増に対応するもの。ここ5年間で100人近くが増え、特に過密となっている勝田特別支援学校(358人)と、大子特別支援学校の通学区域の一部を変更。昨年3月に閉校した瑞竜小学校を活用する。
 児童数は、小学部、中学部、高等部の3部からなる約180人を想定。通学区域には常陸太田市をはじめ、那珂市、旧十王町を除く日立市を設定。高等部のみ、旧御前山村を除く常陸大宮市、大子町も通学区域とする。
 敷地面積は、建物敷地が5594u、運動場が9336u、そのほか2718uの合計1万7648u。
 既存校舎を改修して高等部の校舎として利用するほか、小中学部の校舎増築などを行う。既存校舎は特別支援学校に対応したバリアフリー化や、教室の改修などを予定。増築は不足する教室などへの対応で、増築規模にRC造3階建て約2900uを見込む。そのほか外構として、スクールバスの発着所や、屋外環境の整備を行う。
 本年度に基本・実施設計や改修設計を進めた後、来年度から増築工事、改修工事、そのほか設置条例や関係規則の改正を行い、15年度から既存校舎の改修部分を活用して小学部を先行開校させる。その後、16年度から小中高を全面開校させる予定だ。
 設置されれば県内で22番目の特別支援学校となる。