トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2013/04/04

【神奈川】横浜市立市民病院再整備 基本計画策定

 横浜市病院経営局は、市立市民病院の再整備で、基本計画の策定に向けた支援業務委託のプロポーザルを行う。参加意向申出書の提出を4月5日午後5時まで受け付け、5月中旬に提案内容に関するヒアリングを実施。委託先を特定後、11月までに「横浜市立市民病院再整備基本計画」の中間報告を、2014年1月に素案をまとめる。業務価格は概算で2200万円(上限)。
 基本計画の素案では、これまでに同病院経営委員会で議論された内容や、ことし1月にまとめた「将来構想」を踏まえ、再整備の課題整理と解決策をはじめ、病院の全体計画としてコンセプトや基本方針、診療科、病床数などを検討。事業計画や整備手法などをまとめる。
 支援業務の内容は、病院の全体計画のほか部門別の機能や配置の基本方針、事業収支、整備手法、スケジュールの検討など。整備手法は、PFIの導入や設計・施工分離方式、デザインビルド方式などを幅広く比較し検討する。
 病院再整備の建設地は未定。今回の業務では候補地の絞り込みを行わず、建設地がどの場所に決まっても生かせる計画とする。
 プロポーザルへの参加資格は、「各種調査企画」か「その他の委託」に登録があり、公的病院整備の基本構想を策定した実績があることなど。
 市民病院は1960年の開院。増改築を重ね、現在の規模は6棟・延べ床面積4万3248平方bとなっている。施設が狭あいで設備は老朽化、機能も分散し動線が複雑化。効率の良い施設への再整備が課題だ。新病院に必要な規模を延べ約6万平方bと試算する。
 所在地は保土ケ谷区岡沢町56。再整備の候補地は、現在地のほか▽三ツ沢公園▽羽沢方面▽新桜が丘方面▽岡野西平沼方面―の4カ所。現在地での建て替えについて、市は「課題が多い」としている。