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建通新聞社(静岡)
2013/04/08

【静岡】今秋工事発注へ―掛川地区特別支援学校新築で県

 静岡県は、掛川地区特別支援学校の新築で、今秋にも建築工事の発注手続きを開始する。年内に施工者を選定し、2014年2月県議会で請負契約の承認を得て着工する見通し。15年度の開校を目指す。
 掛川地区特別支援学校は、掛川市民病院の跡地の一部(掛川市杉谷南地内、敷地面積約1万8000平方b)に新築する。小学部(21学級)、中学部(14学級)、高等部(10学級)の計45学級で構成し、定員は約180人。
 新築する建物は、▽鉄骨造3階建て延べ約7700平方bの校舎棟(小中学部普通教室18教室、特別教室、高等部特別教室10教室、給食室、共用部、生徒昇降所、事務室や職員室などの管理諸室)▽木造延べ約550平方bの体育館▽鉄骨造延べ約780平方b(25×8bと10×5b)のプール▽鉄骨造約20平方bの駐輪場―など。
 「明るく温もりのある校舎」を理念に、スロープやエレベーターの設置、採光の工夫、県産材を活用した建物内の木質化などに取り組むほか、近隣住居への砂塵(さじん)対策、スクールバスによる通学や自家用車による送迎、車いすや医療ケアが必要な児童生徒への対応などを考慮。現在進めている基本・実施設計を7月末までにまとめる。
 7月にも道路工に着手し、9月にも本体工事の入札手続きを開始。年内に仮契約を結び、14年2月議会で請負契約の承認を得る予定。
 14年度に単年度で施工し、15年度の開校を目指す。新築工事費は約17億円。
 基本・実施設計は針谷建築事務所(静岡市駿河区)の担当。
 掛川(中東遠)地区では現在、障害のある児童・生徒が袋井特別支援学校(袋井市高尾2753ノ1)に通っているが、建物が狭く通学の負担も大きい。このため県は、掛川市民病院の跡地の一部に、知的障害と肢体重複障害を対象とした新たな特別支援学校を設置する。
(2013/4/8)

建通新聞社 静岡支社