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建通新聞社
2013/04/09

【大阪】来年度着工睨み 6月にも天大線土質調査

大阪市建設局は、都市計画道路・天王寺大和川線の整備計画について、土質調査を6〜7月ごろに外注する。2013年度はこれと並行して地元や大阪府警察など関係機関との調整も進め、14年度中の着工を目指す。
 同線はJR阪和線高架沿いの旧線跡に計画。起点・尼崎平野線(大阪市阿倍野区天王寺町南1丁目)、終点・大和川北岸線(大阪市住吉区山之内元町)の延長5520b区間に幅員約29bの道路を整備する。
 3月にまとめた基本計画検討案によると、美章園(尼崎平野線〜木津川平野線)、南田辺・鶴ケ丘(木津川平野線〜天王寺吾彦線)、長居・我孫子町(天王寺吾彦線〜大和川北岸線)の3地域ごとに整備イメージを作成。全体としては車道沿いに緑地空間や多目的な広場、歩行者空間をゆったりと設けながら各地域に合った施設整備を行う。
 緑地空間については、▽美章園がJR阪和線西側に30b▽南田辺・鶴ケ丘がJR阪和線東側に15b▽長居・我孫子町がJR阪和線両側に片側10〜20b−の幅で整備する条件を設定した。
 土質調査は、美章園地域の買収地(クリーニング店跡など)とJR阪和線高架沿いの旧軌道跡地(軌道は撤去済み)を対象に実施する。
 天王寺大和川線の総事業費は942億円。05年3月に事業認可を取得し、学識経験者や地元らで基本的な整備計画の検討を進めてきた。
 総事業費のうち569億円は用地取得費として投入済み。残る約400億円で、未取得用地3万平方bの買収と道路16万0080平方bの整備を進め、17年度末までの完成を目指す。