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福島建設工業新聞社
2013/04/09

【福島】移転再開の県水産種苗研究所/6月下旬にも基本設計入り/月内目標に基本構想

 津波被害を受けた水産種苗研究所(大熊町)の移転再開計画で県は今年度、施設の基本・実施設計を行う。詰めの段階にある基本構想が固まるのを待って、早急に設計の委託先選定手続きに入る。選定手法は公募型プロポーザルなどを軸に検討する。
 基本構想は今月中にも固める。6月下旬にも基本設計に着手し、年度後半に実施設計に移行、年度内に設計完了のスケジュールを想定している。工事は26・27年度で実施、28年度の新施設供用を目指す。
 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた水産種苗研究所と、研究所に付随する種苗生産施設などを移転、復旧整備する。相馬共同火力叶V地発電所付近への移転を想定し、今年度当初予算で設計費等の関連事業費1億1310万7000円を計上した。
 東日本大震災復興交付金を活用した施設の原形復旧として実施するが、現在、予算の裏付けがあるのは設計費のみで、施設の建設費は設計を終えた後、改めて復興交付金の採択を申請する。
 生産規模は被災前の施設と同程度のものとし、旧施設をベースに基本構想の中で具体的な仕様等を詰めている。
 被災前の旧施設は、ヒラメの種苗生産棟、アユ稚魚棟、アワビとウニの屋外飼育水槽、餌料培養棟など、上物と池を含めた施設総面積1万6700平方b。
 新施設は、ニーズの少ないウニを対象から外す方向でおり、新施設はこの面積を上回らない規模となる見通し。