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建通新聞社四国
2013/04/22

【徳島】県立高校寄宿舎4寮に再編整備

 徳島県教育委員会は、「県立高等学校総合寄宿舎」の再編計画で、再編される4寮の耐震化や住環境の整備に向け、2013年度から各整備の設計に着手する。特に改築を必要とする棟を有する寮については13年度内の工事発注も視野に入れ、早期の設計着手を目指す方針。その設計者の選定方法については、プロポーザル方式を採用することに決めており、現在所管課で実施方法などの検討を急いでいる。
 再編計画は、現在の6寮体制から麻植と美馬の2カ所を15年度末に廃止し、徳島・阿南・美馬東部・三好の4寮体制に統合再編するもの。統合再編の際、既設の老朽化し耐震性も低く手狭な寮施設について、必要に応じて改築や耐震補強、住環境整備などを図る。また、住環境整備に当たっては現在の4人部屋から2人部屋に変更するなど、1人当たりの床面積を8平方b程度に拡張することにしている。
 計画では、徳島寮(徳島市)については、敷地内に改築1棟とそれに伴う既設の解体、既設1棟の耐震補強改修を予定。現徳島寮(定員120人)は、1963年度に建築された鉄筋コンクリート造4階建て延べ1109平方b棟と68年度に建築された同造2階建て延べ614平方b棟などで構成。統合再編では、合宿所機能を盛り込むほか、定員を男女で88人とする計画。
 スケジュールとしては、近く地質調査を委託するほか、改築について設計者をプロポーザル方式で選定し、設計を進め、補正予算で工事費などを確保した上で年度末までに工事を発注する。14年度内の整備完了を見込む。また、耐震補強改修については別途、13年度中に設計を行い、こちらも14年度内の完了となるよう早期の整備に備えていく見通し。
 阿南寮(阿南市)については、近隣地に建て替えを図る。現阿南寮(定員96人)は、女子棟・男子棟ともいずれも65年度に建築され、同造2階建て延べ406平方b、同造平屋228平方b、同造2階建て延べ511平方bなどで構成。統合再編後は定員50人を見込む。
 スケジュールとしては、徳島寮の改築対象の寮と同様に早い時期に設計者選定をプロポーザル方式で行い設計を進め、工事費などを補正予算で確保した上で年度内の工事発注、14年度内の整備完了を目指していく。
 美馬東部寮(美馬市)についても、阿南寮と同様に近隣地を確保し建て替えを図る。徳島・阿南と同様に設計者選定をプロポーザル方式で実施するなど、こちらも年度内の工事発注を目指し、必要な手続き・準備を進めていく見通し。
 現美馬東部寮(定員100人)は、女子棟・男子棟ともいずれも75年度に建築され、同造3階建て延べ820平方b、同造2階建て延べ238平方b、同造2階建て延べ400平方bなどで構成。再編後は定員50人を見込む。
 一方、三好寮(三好市)については、既設を耐震補強など大規模な改修で対応する計画。現三好寮(定員84人)は、68年度に建築された女子棟(同造2階建て延べ642平方b)、69年度に建築された男子棟(同造2階建て延べ381平方b)などで構成。
 13年度は診断・設計などを行い、14年度以降の整備着手を目指すことにしている。こちらは15年内の整備完了を目指していく。再編後の定員は42人を見込んでいる。