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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/01

【群馬】嬬恋村、西部小校舎建築工事は3分離で公告へ

 嬬恋村は、大前地内の西部小学校校舎建設工事を建築、電気設備、機械設備の3工事に分離し、それぞれ条件付き一般競争入札で今月にも公告する。建築工事と機械設備工事については特定建設工事共同企業体の編成を求めることになりそうだ。6月議会へ工事契約締結案件の上程を目指すが、国からの交付金の内示にあわせて対応することになるため、流動的な面もある。当初予算には小学校統合事業として工事費4億3560万円、工事監理委託費720万円のほか、債務負担行為として来年度を期限とする同校舎建築工事費7億1000万円を設定している。

 西部小学校は、現在の西小学校敷地に新校舎を建設し、西小、田代小、干俣小の3校を統合して15年度に開校される。西小は学校運営を行いながら新校舎を建設するため現校舎を使用しつつ、本年度から2カ年をかけて解体工と建設を2段階で行い、完成後に田代小と干俣小の児童を受け入れる。実施設計は、昨年度に指名型プロポーザルにより福島建築設計事務所(前橋市)に委託した。
 新校舎の規模はRC造3階建て、延べ床面積3856・06uとなる。西小は各学年1クラスずつであることから、常に普通教室数は6室を保つ。発注後、まず一部で解体工事に着手。その後、同箇所へ職員室、教室6室、特別教室などを建設する。続いて現施設の残る部分を解体し、残る普通教室と管理室などを建設していく。
 工事規模が特に大きくなる建築工事と機械設備工事については、村内業者と村外業者とのJV編成となるもよう。工期は建築、電気設備、機械設備すべて2カ年にまたぐ。
 さらに本年度当初予算には、屋内運動場建て替えに向けた用地購入費9000万円と用地測量費200万円も計上している。校舎の西に立つ同施設は、1981年建築、S造一部2階建て、延べ床面積1050u。耐震性に課題があることから校舎建設後に新施設整備事業に着手していく。それに先立ち本年度は用地交渉を進める。用地はすでに昨年度に測量した箇所もある。
 嬬恋村は、施設の老朽化や児童・生徒の減少にあわせて教育施設の再編を進めており、昨年度東中学校と西中学校を統合して西中の校舎に嬬恋中学校を開校。また、ことし4月には東小と鎌原小を統合し、東中の校舎を利用して東部小学校を開設した。さらに15年度の西部小を開校により、村立教育施設は2中学校5小学校体制から1中学校2小学校体制となる。