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建通新聞社(神奈川)
2013/05/01

【神奈川】神奈川県保健福祉局 13年度の県立看護専門学校の整備 衛生看護合同教室棟・6月までに着工へ よこはま看護で増築設計

 神奈川県保健福祉局は、2013年度の県立看護専門学校の整備で、衛生看護専門学校の合同教室棟新築や、よこはま看護専門学校の増築設計、平塚看護専門学校本館の耐震診断などを予定している。
 県立衛生看護専門学校(横浜市中区根岸町2ノ85ノ2)では、鉄骨造平屋建て約493平方bを新築し、合同教室2室分の建物を敷地内に整備。このほか、既存建物の間仕切り改修などを行う。6月までに住宅営繕事務所から工事を発注し、13年度末に完了する。設計は、白川設計(横浜市中区)が担当。
 同校の准看護学科は、本年4月の入学者を最後に募集を停止。その枠を看護師養成に転換する予定。このため、合同教室を新築するとともに、第一看護教室1室と更衣室を整備する。
 県立よこはま看護専門学校(横浜市旭区中尾1ノ5ノ1)では、定員増に伴う教室棟の増築を計画。13年度に基本・実施設計を行い、14年度に着工。同年度末に完成する予定だ。
 同校の定員は、現在、1クラス80人。これを15年度に120人に増員する予定。3年教育制のため、合計3クラス分の教室棟増築が必要となる。敷地面積は、1万0900平方b。県立保健福祉大学実践教育センターと、施設を共同使用している。

※平塚看護・本館で耐震診断 使用可能性を調査

 県立平塚看護専門学校(平塚市諏訪町20ノ12)では、本館の耐震診断を行う。建物は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ3553平方b。1973年6月の建設で、老朽化している。96年に耐震診断を行い、耐震性能が不足していることが判明したが、特に処置はせず、現在はほとんど使用していない。
 今後の看護教育の方向性として、現在の3年教育制を4年教育制とし、実践・技術演習の時間を増やすべきとの意見がある。これに対応するモデル校として、保健福祉局は、平塚看護専門学校を検討している。
 4年教育制を実施する場合、現在の施設では対応できないため、新たな施設を確保する必要がある。耐震診断は、本館を耐震補強して、4年教育制への対応で使用できるか否か。取り壊して跡地を活用すべきかなどを検討する材料とする。
 4年教育制のモデル実施自体が決定していないため、教育カリキュラム再検討の進捗を見ながら、本館整備の方向性を固める。
 同校の敷地は7377平方bで、本館のほか、新館と体育館がある。新館は、97年8月の建設で、規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ4411平方b。本館とは渡り廊下で結んでいる。