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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/02

【群馬】赤堀中移転新築は年度末に分割発注 伊勢崎市

 伊勢崎市はこのほど定例記者会見を開き、赤堀中学校移転新築計画の基本設計プランや完成イメージ模型を発表した。新校舎および新体育館の総延べ床面積は約1万300uとし、校舎および体育館の工事費は約23億円と試算。本年度の当初予算には設計委託費7700万円、工事費6億9660万円を計上し、14年度までの債務負担行為として16億2540万円を設定した。先月25日には実施設計を随意契約で群馬県建築設計センター(前橋市)へ委託しており、2014年2月末までの履行期限で作成を進める。本年度末には校舎および体育館の建設工事がそれぞれ分離発注となる予定で、15年4月の開校へ向けて着工を迎える。さらに14年度には校舎と体育館の建設に続きプールや武道場などの建設工事も控えている。

 赤堀中学校の移転新築先は、西久保二丁目地内にある赤堀消防署東側の約4万7000u。敷地は東西L300m、南北L150mと長方形で、敷地西側へ学校施設を、東側にグラウンドをそれぞれ整備する。
 校舎の建設工事は建築、電気設備、空調設備、給排水設備の4分離で、体育館は建築、電気、機械設備の3分離で年度末に発注する。
 校舎はRC造2階一部3階建て、延べ床面積約8400uの規模。校舎中央部に中庭を設けることや、校舎を透かすようにガラス窓を設置することで採光を十分に取り込み、明るく開放的な校舎を整備する。普通教室は日当たりの良い南校舎1・2階と北校舎2階へ配置し、北校舎の1階は特別教室をレイアウト。西校舎には図書室とパソコン室、3階建て東校舎の3階には音楽室を配置する。校内にはエアコンを完備し、木材利用の内装で温もりある学習環境を確保するほか、太陽光発電設備(20kW)も南校舎の屋根面へ設置する。
 一方の体育館は、RC造(一部S造)2階建て、延べ床面積約1900uとし、1階にアリーナ、2階には卓球場を設ける。
 移転計画は3つの柱を軸に今後も設計業務に生かしていく。第一の柱は「豊かな心を育む学校」とし、教室と廊下の間仕切りを移動式にするなど、必要に応じて廊下も学習空間に取り込み、自由度の高い学習空間の創造と居心地の良い空間づくりに努める。次に「地球と人に優しい健康的な学校」を第二の柱とし、内装の木材利用や太陽光発電設備の導入などエコスクール化に配慮した施設計画を行う。第三の柱は「安心・安全かつ地域の核になる学校」とし、隣接する赤堀消防署と連携した地域防災拠点としての機能、ユニバーサルデザインに配慮した学校とする。
 来年度に着工する施設はS造平屋建て、延べ床面積約450uの武道場をはじめ、25m×6コースのプール(水面積325u)や部室と器具庫、トイレが一体化した部室棟などを建設する。このほか外構では校舎北側には正門エントランス広場や職員用駐車場80台、生徒用駐輪場840台を設ける。校舎南側には植栽工やテニスコート4面を整備し、校舎の東側はグラウンドとする。グラウンドには200m〜250mトラック、サッカー場、ソフトボール場、野球場がそれぞれ十分に確保できるレイアウトとし、これから具体的な内容を学校側と協議していく考えだ。
 伊勢崎市立赤堀中学校の移転新築は生徒の急増対策として10年度から移転新築計画が開始され、12年度に基本設計を群馬県建築設計センター(前橋市)へ委託。校舎と体育館は来年度にかけて2年間で建設工事を進め、15年4月の開校を目指す。