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建通新聞社四国
2013/05/07

【香川】県内の下請け業者を活用

 香川県は、2013年度の入札・契約制度で、県内の下請け業者の活用や災害時の応急復旧体制の確保を総合評価に反映させる―などとした、総合評価落札方式の評価項目を見直した。13年度4月1日以降の公告分から適用している。またエコアクション21認証登録や障害者雇用状況を、技術評価点数(主観点数)の算定基準項目に追加。14年度入札参加資格の格付けに反映させる。
 県の総合評価による評価値の算定は、技術評価点(標準点+加算点)を入札価格(単位:1000万円)で割る原則、除算方式。加算点は技術提案や過去の工事成績などの評価結果による得点から換算して算出しており、@企業評価型A実績評価型B施工計画型C技術提案型D高度技術提案型―で加算点の配分が分かれる。
 13年度の入札・契約制度で災害時の応急復旧体制の確保や、地域経済に果たす役割の視点から、評価項目に▽従業員数▽建設機械の保有状況(台数)▽下請けの県内業者の活用―を新たに追加。
 例えば、下請けの県内業者の活用では、全ての1次下請け業者が県内業者(県内に主たる営業所)か、県内業者自らが工事を全て施工する場合に加点評価する(履行確認が必要)。1億円未満の工事が対象になる企業評価型や実績評価型には地元企業が入るため、1億円以上が対象の、施工計画型と技術提案型が加点対象になる。
 また、評価項目の配点見直しで▽受注能力(10点→15点)▽労働災害防止および交通事故防止などへの取組(5点→15点)▽夜間などに緊急対応を行う維持修繕工事の受注実績(5点→10点)に引き上げた。
 特に、公共土木施設の安全を確保するために必要な夜間に緊急対応を行う維持修繕工事の受注実績を評価。通常の維持工事ではなく、夜間などに緊急対応が必要となる道路維持修繕パトロールや、除雪・雪氷パト対応など緊急時に対応する維持工事などを高く評価することにした。
 一方、技術評価点数(主観点数)の算定基準の見直しで、エコアクション21認証登録による加点と、障害者雇用による加点(香川県内に主たる営業所があるものに限る)を新たに項目として追加する。エコアクション21は国際基準のISO14001と比べ、国内で比較的に取得しやすいことから、県内地元企業向けとして評価。10点を加点する。障害者雇用状況については、障害者雇用促進法に基づく法定雇用率を1人でも多く超えて雇用する場合に、こちらも10点の加点評価を行う。
 格付けをする年の前年の12月1日時点での評価になり、周知・準備期間が必要であるため、両項目ともに14年度の入札参加資格審査から適用する。また15年度からはエコアクション21は「経営事項審査基準日」、障害者雇用状況は法律で定められた届出日の6月1日時点に改正する予定。