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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/08

【群馬】大泉町で2小学校を耐震化

 大泉町は、2015年度までを期間とする学校施設耐震化計画に基づいた工事や設計を12年度から推進しており、本年度は南小学校と北小学校の2校で計2棟を対象とした耐震補強工事および、南中学校の校舎改築にかかわる実施設計を発注する。工事は学校別に一括発注し、いずれも6月までに指名競争による入札を予定。設計についても同時期に委託する。南小学校では計3棟で耐震化改修を計画しており、本年度はそのうちの低学年棟(RC造3階建て、延べ床面積1935u)を、北小学校では計3棟のうち管理棟(RC造3階建て、延べ床面積2133u)を対象に耐震補強工事を行う。北中学校の実施設計では、12年度に校舎2棟を1棟に統合した施設の基本設計を石井設計(前橋市)に委託しており、本年度は現在供用している2棟の解体設計を含めた新校舎の実施設計を委託し、14年度から工事着手し2カ年で完成させるスケジュール。

 大泉町では、小中学校4校計12棟を対象に2012年度から耐震化工事に着手しており、12年度はそのうち北小学校の屋内運動場と南中学校の特別教室棟の2棟で補強工を実施している。現時点で耐震化工事を実施していないのは、南小学校で3棟、北小学校で3棟、西小学校で2棟、北中学校で2棟の計10棟となっている。
 本年度工事を行うのは、南小学校の低学年棟と北小学校の管理棟の2棟で、当初予算では2棟あわせた工事費として9027万9000円を計上している。
 南小学校の低学年棟(RC造3階建て、延べ床面積1935u)では、枠付き鉄骨ブレース工と鉄板巻き工を実施。ブレース補強工はいずれも廊下側に1階で2カ所、2階で2カ所、3階に1カ所で行う。
 北小学校の管理棟(RC造3階建て、延べ床面積2133u)では、3階部分(廊下側)に枠付き鉄骨ブレース工を1カ所とRC造増設袖壁へのスリットを増設し、そのほか付帯工事として1〜3階に1カ所ずつ計3カ所あるトイレを対象として、便器と床、天井部分の更新工事を行う。
 北中学校の改築では、現況の特別・普通教室棟(RC造2階建て、延べ床面積836u)と普通教室棟(RC造3階建て、延べ床面積2186u)の2棟で耐震性が不足していることから改築を計画。2棟を解体し1棟に統合した新校舎の建設を予定しており、基本設計段階の規模はRC造3階建て、延べ床面積4777uとなっている。本年度当初予算では、設計委託費として3441万2000円を計上している。
 14年度以降では、14年度に南小学校の高学年棟(RC造3階建て、延べ床面積2192u)、西小学校の普通教室棟(西)(RC造3階建て、延べ床面積1301u)、北小学校の南棟(RC造3階建て、延べ床面積1935u)、15年度に南小学校の管理・普通教室棟、管理教室棟(RC造3階建て、延べ床面積1849u)、西小学校の普通教室棟(東)(RC造3階建て延べ床面積1605u)、北小学校の北棟(RC造3階建て、延べ床面積2714u)でいずれも補強工事を計画している。なお、南小学校の管理・普通教室棟、管理教室棟は、外観上は2棟に見えるが構造的には1棟となっている。
 設計については工事を行う前年に作成しており、本年度に工事を行う3棟の設計については、いずれも群馬県建築設計センター(前橋市)に随意契約で委託している。