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建通新聞社(静岡)
2013/05/10

【静岡】静岡県 2013年度に12・66平方`の地籍調査

 静岡市や浜松市など静岡県内の21市町と県森林組合連合会(県森連)が2013年度に実施する地籍調査の事業計画がまとまった。一筆ごとの土地の境界や面積などを明確にする調査を延べ12・66平方`にわたって行う方針で、各市町などが順次、調査業務を発注する。また、県では、下田市や東伊豆町など未着手の5市町での早期の事業化を促す。
 13年度に地籍調査を実施するのは、▽静岡市▽浜松市▽沼津市▽熱海市▽三島市▽富士宮市▽島田市▽富士市▽磐田市▽焼津市▽掛川市▽藤枝市▽御殿場市▽袋井市▽裾野市▽伊豆市▽伊豆の国市▽清水町▽長泉町▽川根本町▽森町―の21市町と県森連。事業を休止していた長泉町が調査を再開する。
 各市町が市街地などを、県森連が山間部を対象にそれぞれ調査業務を発注する。13年度の県内の地籍調査費は、事業費ベースで前年度とほぼ同額の約4億0811万円。
 地籍調査は、一筆ごとの土地所有者や地番、地目を調べ、境界の位置や面積を測量し、その結果を地籍図と地籍簿にまとめる作業。土地の境界が明確になるため、土地売買などがしやすくなる。
 また、市街地再開発や災害復旧などの事業の際、地籍が確定していない土地が多く、事業着手前に地籍を確定するための調査に時間がかかっているが、こうした課題も解消するため、早期の事業完了が期待されている。
 県内では、12年度に延べ14・86平方`を調査。35市町のうち調査を完了しているのは菊川市や御前崎市など4市町。下田市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町―の5市町が事業に未着手。そのため、県内全域での12年度末の進捗率は面積ベースで22・9%(土地区画整理やほ場整備などで民間が作成した地図・簿冊で、大臣の指定を受けたものを含む)にとどまっている。
(2013/5/10)


建通新聞社 静岡支社