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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/15

【群馬】県建設企画課が第1回重要構造物設計審査会開く

 第1回重要構造物等設計審査会が県庁で開催され、伊勢崎土木事務所所管の事業2件について審査した。
 重要構造物設計審査会は、県県土整備部が発注する道路や河川、砂防の設計業務委託などの実施に際し、統一的視点から設計内容を審査することより、安全で合理性・経済性のある設計成果とするほか、業務を担う技術者の育成と技術力向上を図る場としての役割を持たせることで、改訂された『はばたけ群馬・県土整備プラン』の実効性を確保する。
 もともと各出先事務所内には「土木事務所設計審査会」が設置されているが、一定規模以上の構造物や工法選定、配置計画を必要とする特殊な事業については、今回設置された重要構造物等設計審査会の審査対象とし、その結果を再び土木事務所の設計審査会へフィードバックすることで、より安全性・合理性・経済性に優れた成果品に仕上げる。設計審査会自体は基本構想などの計画段階、詳細設計などの設計段階といった順序でそれぞれ審査を行うが、設計段階の審査会で浮かび上がった計画段階の疑問・課題に対しても意見・改善を示すことができるとしている。
 設計審査の対象は◇L40m以上の橋梁◇道路トンネル◇地すべり対策工(工法選定)◇砂防堰堤(配置計画)など−で、その他については◇H8m以上の擁壁◇内空断面積25u以上のボックスカルバート◇ダム◇排水機場◇内空断面積10u以上の樋門・樋管◇洞門◇H3m以上の堰・水門−と定めている。会長には県県土整備部技監が、副会長には県建設企画課長と道路整備課長がそれぞれ就いている。また、委員には審査対象となる事業を所管する出先事務所長・技術次長および本課の技術次長、さらには各工種をおおむね過去10年間担当していた技術職員も名を連ねている。
 第1回目となった審査会では伊勢崎土木事務所が所管する国道354号(仮称)利根川新橋の審査を13日に、主要地方道伊勢崎深谷線(国道354号バイパス境工区)剛志大橋の審査を15日にそれぞれ実施。審査にあたっては「交通量、道路規格、平面線形、河川流量、基準径間長などが妥当かどうか」や「構造物の規模や道路・鉄道の交差条件、河川の渡河条件、計画工程表、施工順序、施工方法、仮設備計画など工事費の積算にあたって必要な施工計画が策定されているか」といったチェックリストに基づき、各委員が意見を出し合った。なお、17日には藤岡土木事務所所管の(仮称)新鏑川橋の審査を予定している。