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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/21

【群馬】群馬県フロン回収事業協会が第10回通常総会

 群馬県フロン回収事業協会(藤田実代表理事)は20日、ホテルメトロポリタン高崎で第10回通常総会を開催した。本年度事業計画案などを審議し、いずれも全会一致で承認された。
 開会に先立ち、藤田代表理事は大勢の参会に感謝の意を表し「1年前、この総会で代表理事の座を細谷力雄・現顧問理事より引き継がせていただいた。前年度よりフロンの回収量が増加しており、これも皆さまのおかげ。パンフレットも新しくし、フロン回収の啓発態勢も増強している。フロン回収破壊法改正案が閣議決定され、フロン回収の強化がさらに進む。群馬県が日本のフロン回収を引っ張る先進県であるという自負を持って回収していく」とあいさつした。
 総会には大勢の来賓が駆けつけた。県環境森林部の石井久雄部長は「貴協会は、本県のフロン対策の中心的役割を担われ、全国のトップランナーとして国からも認められている。国ではフロン回収破壊法の改正作業が行われているが、県としてもフロン対策に全力を傾注していく。皆さまのご協力をお願いしたい」と要請。ストップ・フロン全国連絡会代表で群馬大学教育学部の西薗大実教授は「群馬ではフロン回収の啓発について、冷凍空調機器のユーザーを巻き込んで行われている。この取り組みは非常に評価できる。大人がきちんとやっていることを子どもたちに伝えることが大切。子どもが大人に信頼感を持てないようではだめ。私もこの4月から附属中学校の校長を仰せつかっており、フロンの問題を伝えていく」と述べた。
 静岡県フロン回収事業協会の鳥波益男代表理事(日本フロン回収事業協議会代表理事)は「全国、世界に向けてわれわれの取り組みを伝えていくことが大事」と呼びかけた。また、新潟県フロン回収事業協会の難波昇一代表理事、福島県フロン回収事業協会の志賀勝彦代表理事、MGC環境システム研究所の美濃山貞敏所長もそれぞれ祝辞を述べた。
 本年度事業計画には◇改正フロン回収破壊法の施行にかかわる行程管理票などの指導および周知徹底◇フロン漏えい排出削減方策にかかわる「見える化」事業の実行と推進◇フロン回収にかかわる再利用および破壊処理のためのシステム構築−などを盛り込んだ。また、昨年度の事業報告において、11年度から15%増となる36tのフロンガスを破壊処理したことが示された。
 総会後には懇親会も盛大に催され、参加者はフロン回収について意見を交わすとともに親睦を深めていた。