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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/05/24

【茨城】JA県厚生連が3カ年基本計画 水戸協同病院は基本計画

 県厚生農業協同組合連合会(JA県厚生連)は、本年度から2015年度にかけて3カ年の基本計画(第8次中期3カ年基本計画)をまとめた。15年度竣工を目指す土浦協同病院や水戸協同病院の早期建て替えなど、大型施設整備を控えていることから、財務の健全化に向け、収益確保による経営基盤の強化と自己資本の充実に努める方針。水戸協同病院は基本計画に着手する予定。また土浦協同病院の隣接地には附属看護専門学校を移転し16年度開校を目指す。

 第8次中期3カ年基本計画では、取組重点事項として診療体制の充実、施設整備の充実、医療環境の向上などを列挙。また本年度の収支計画として、事業損益には2億5430万1000円、経常損益は3億5731万1000円、当期損益は9億5498万5000円を想定している。
 それらの方針に基づき、まず水戸協同病院では、施設の老朽化や狭隘化を解消し、災害に強い新病院建設のため、ことし建設委員会を設置し基本計画を策定する。
 土浦協同病院は、初適用の総合評価方式により落札した鹿島建設梶i東京都港区)で、移転新築工事が3月に着工。土浦市おおつ野4丁目周辺に、総延床面積8万2691・30uで建設予定。そのうち本棟が免震構造のRC造(一部S造)地上10階、塔屋2階建て延べ7万7083・72uで、病床数800床。
 この病院は、15年初期の開院を目指すことから、大型医療機器の移設、病院情報システムの更新、患者移送など、移転に向けた準備を進める。
 また新病院の隣接地には、附属看護専門学校を移転し16年度開校を目指す。各病院の継続的な看護師不足を解消するため1学年定員40人増の120人とし、教育の質をさらに高める。
 JAとりで総合医療センターは、増改築と耐震補強工事の終了により病棟部門、救急部門、腎センターの施設整備が完了。救急応需率のアップや重症患者などの受入を積極的に行う。
 また適応患者が多いことから、来年1月には回復期リハビリ病棟の新規開棟を目指す。
 茨城西南医療センター病院は、増改築工事が終了し施設や診療機能の充実が図られたことから、医師・看護師の確保を図り、より質の高い医療を提供する。
 なめがた地域総合病院は医師の離職防止や確保対策を講じるほか、本年度から回復期リハビリテーション病棟を開設する。
 県北医療センター高萩協同病院は、医師確保や診療体制の充実を図る。