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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/27

【群馬】県利根沼田農業、本年度の県営事業概要

 県利根沼田農業事務所農村整備課(中島道雄課長)は、2013年度の県営事業概要を公表した。昨年度より1地区増えた計9地区に対前年度同期比143%となる5億122万5000円を投入する。昭和村赤城西地区の農道保全対策事業へ1億4000万円、沼田市と川場村にまたがる沼田平地区の農業用管水路等対策事業へ1億3500万円を配分。この2地区へは昨年度の大型補正でも事業費が配分されており、工事発注で超簡易型総合評価落札方式による条件付き一般競争入札が1件ずつ予定されている。

 赤城西地区(昭和村赤城原)の農道保全対策は本年度から工事着手、本年度は舗装打ち換え工2件と業務委託などを予定。工事は赤城西麓広域農道(村道8号線)の渋川市に近い南側と周辺の村道1号線などを対象とし、表層工から下層工まで再整備する。
 条件付き一般競争入札での発注となる第1工事は、舗装工L約1qとともにボックスカルバートの補修工5カ所という内容で、上期中に発注する。もう1件は指名競争で舗装工および側溝工L0・6q。こちらも上期発注となる。
 同事業は2016年度までに農道総延長6qで痛んだ路面を再整備する。部分的にブロック積擁壁工、補強土壁工、側溝改修工なども行う。事務費を抜いた総事業費は約4億7000万円を見込み、測量調査設計は昨年度に藤和航測(前橋市)が作成。
 沼田平地区を流れる石綿管路2路線で布設替えを行う農業用管水路等対策は、条件付き一般競争1件、指名競争3件の工事を予定。
 川場支線が対象である新管路埋設工L約0・8q(塩ビ管φ300〜450o)は来月にも公告される。指名競争の3件は古語父支線が対象で、新管路埋設工L1q(塩ビ管φ300〜450o)を分割した2件と、既設管路撤去工L0・4qが1件。埋設工2件は上期中、撤去工1件は第3四半期に入札を予定する。
 同事業は、全体で管路改修工L3410m、総事業費3億4800万円を見込み、昨年度に工事着手。現時点での進捗率は23・5%。事業完了予定は15年度。11年度に藤和航測が測量設計を担当した。
 沼田市屋形原南部地区での農地整備事業は4900万円を充当。工事3件と確定測量1件を計画し、すでに工事1件を発注済み。上期中に農道工L0・85qと、確定測量を、また第3四半期に法面工や水路工などの補完工1件を指名競争で発注していく。
 区画整理工22・3haや農道工L5・5qなどを計画する同事業は、昨年度末時点で進捗率78・6%に達しており、来年度で完了となる。
 赤城北麓地区(沼田市・昭和村)における基幹水利ストックマネジメント事業の本年度事業費は4000万円で、工事3件を見込む。隧道・暗渠補修工、鋼管塗装工・サイホン補修工、サイホン支柱補修工および貯水池安全施設改修工を上期中に発注する。水利施設の長寿命化を図る同事業は総事業費5790万円を投じ、15年度までに行う計画。測量調査設計はNTCコンサルタンツ(愛知県名古屋市)が行った。
 沼田市堀廻地区でのため池整備では、第2ため池の実施設計へ移り、すでに藤和航測へ発注。第2ため池の規模は堤高4・7m、堤長60m、堤体積4000立方m、貯水量6000立方m。総事業費は1億5350万円で昨年度末での進捗率は33・7%。来年度に工事を実施し事業完了を目指す。
 そのほか、新規の単年度事業が3地区。みなかみ町の池田ため池は耐震性点検調査、沼田市・片品村・みなかみ町にあるため池44カ所一斉点検、沼田平地区の水利権更新にかかる業務といった委託内容となっている。