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建通新聞社四国
2013/05/28

【愛媛】岩城橋の詳細設計を9月に外注

 愛媛県は、上島架橋事業として岩城島と生名島を結ぶ岩城橋建設に伴う詳細設計を9月ごろ外注する。同橋は延長約1`の斜張橋。着工は2016年度を目指しており、概算事業費は約120億円。2013年度には事業費3億0450万円を計上しており、橋梁詳細設計と取り付け道路の測量設計、地質調査に着手する。
 岩城橋建設事業の工区延長は2`。岩城橋の概要は橋台2基、橋脚2基の斜張橋で、主塔間の延長は約700b。高架橋と土工合わせての取り付け区間が1300bとなる。上部工は3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋を採用する予定。21年度完成を目標にしている。橋梁の予備設計は長大(松山市)が担当した。
 県は、下期の詳細設計外注を目指し、委託に適用する歩掛り調査を6月から始める。橋梁の設計委託に用いる標準的な積算基準(歩掛り)は、延長200b程度までの橋梁設計に使われ、長大橋には独自の積算基準が必要になる。そのため県は、岩城橋の詳細設計委託に適用する積算基準の作成作業に入り、8月末にまとめる方針。
 13年度には詳細設計委託とともに、学識経験者で組織する技術検討委員会を立ち上げ、着工に向けて設計とともに橋種・規模(主要構造)、桁高や作業船の安全対策など技術的な検討も並行して行う。
 上島架橋事業は、離島町村同士が合併した上島町の一体化を支援するため、岩城島・生名島・佐島・弓削島の4島を三つの橋で結ぶ事業。弓削大橋(延長567b)が1996年3月、生名橋(延長515b)が11年2月に供用しており、残る岩城橋の早期着工が待たれている。完成すれば岩城橋工区全体では取り付け部と合わせて延長約2`の岩城弓削線バイパスとなり、遠く離れる魚島を除いて上島町の旧町村役場間が橋で連結されることになる。