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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/05/30

【群馬】群建協が第26回道路クリーン作戦実施

 群馬県建設業協会(青柳剛会長)は30日、県下全域で第26回道路クリーン作戦を展開した。本年度の拠点地区は館林支部となり、あいにくの雨天にもかかわらず同支部では約250人、54台の出動車両が集まり、全県下でも約1800人が参加し郷土美化と道路の安全性向上を目指して道路の清掃活動と道路パトロールを実施した。清掃活動では、GPS携帯による災害情報共有システムの操作訓練を兼ねて、作業画像をホームページ上に一般公開したほか、館林支部および沼田支部では、女性の視点できめ細やかな建設現場環境の整備と事故防止を推進する「女性環境すみずみパトロール隊」も参加し、清掃活動に汗を流した。

 本年度で26回目となる道路クリーン作戦の拠点地区となった群馬県建設業協会館林支部(原初次支部長)は早朝、館林市役所東広場で出動式を執り行った。当日は、館林・邑楽地区の市町長をはじめ多数の来賓が訪れたほか、同協会本部から青柳剛会長も駆けつけ参加者を激励した。
 主催者あいさつに立った原支部長は「今回のクリーン作戦で26回目の開催となり、前回拠点地区になった時から12年経過している。活動には会員の参加はもちろん、ネクスコ東日本、群馬県建設事業協同組合、1月に設立した女性環境すみずみパトロール隊の皆さまにも参加していただき感謝申し上げる」と謝意を表し「この活動では、住民の皆さまに道路の重要性と愛護精神をPRすることが第一の目的であり、さらにわれわれ業界が社会資本整備を担うものとして自覚し一段と仕事に励んでほしい」と呼びかけた。
 来賓あいさつでは、管内の市・町を代表してはじめに館林市の安樂岡一雄市長が登壇し「道路はわれわれの生活に欠かせない大切な社会資本。その重要な社会資本を適切に維持管理、環境美化に務めることは大きな意義を持っている。今回は館林地区を拠点地区として大規模な作戦が展開されるが、今日の活動で多くの皆さまに道路の大切さを啓発してほしい」と訴え、続いて明和町の恩田久町長が「道路は、生活面や経済活性の面から見ても必要なものであり、維持には皆さまの協力が欠かせない。交通安全や沿線住民の生活環境向上に繋がるなど、まちづくりの一環としてとらえてほしい。このクリーン作戦は、館林支部が発祥と聞いている。そのことに誇りを持って活動にあたってほしい」と話した。国土交通省高崎河川国道事務所の信太啓貴所長は参加者に感謝の意を表し、「日頃みなさまには、社会資本整備などを通じて尽力していただいている。われわれも道路管理を通じて、同じように務めていきたい」と話し、県東部県民局の木田仁局長は「社会資本の整備とその維持管理にあたっては皆さまの力が必要不可欠。これから災害がおきる可能性の高い時期となっていくがその対策でも皆さまが最前線に立って活躍していただいている。県民の安全安心は皆さまが守っているという自負を持ってほしい」と語った。館林警察署の笠原淳署長は「この活動は環境を美化することで無秩序な空間を生み出さず、犯罪の機会を与えないという攻めの防犯活動であるビューティフルウィンドウ理論と一致しており、その成果に期待している。今後も継続していただき、美しいまち、犯罪の起こりにくいまちの実現に協力してほしい」と期待を込めた。
 激励のあいさつとして青柳会長は「自然をきれいにする、大地をきれいにする、その象徴としての道路クリーン作戦。本年度は昨年と違って前向きな風が吹いているように感じているが、そういった前向きの風を維持するには環境に配慮すること、女性の視点でどういったことをするか、若い人たちにどうやって入職してもらうか、の3点が重要になっていく。きょう1日事故無く安全に、地域の人たちとしっかりとコミュニケーションを取り、活動に励んでほしい」と話した。
 出動にあたり、女性環境すみずみパトロール隊の奈良恵理子氏が「本日は女性の視点を生かし少しでも地域に貢献できるよう取り組んでいきたい。きょう一日がんばりましょう」と出動宣言を読み上げ、館林地区の国道34q、県道63q、市道60qの計157qもの区間で清掃活動に移った。