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北海道建設新聞社
2013/06/03

【北海道】22漁港で長寿命化整備本格化−道が13年度31億円を投入 

 道は2013年度、水産物供給基盤機能保全事業に前年度比2・6倍の31億3375万円を投じ、漁港施設の長寿命化に向けた整備を本格化する。12年度補正を加えた、いわゆる15カ月予算としては、3・6倍の44億6375万円となる。祝津など5漁港で機能保全計画を策定するほか、22漁港で保全工事に取り掛かる。
 この事業は水産庁が08年度に創設した。防波堤や船揚場などが老朽化により、深刻な機能低下を起こす前に保全工を施し、長寿命化や更新コストの平準化を図るのが目的。補助を受けるためには機能保全計画の策定が求められる。
 対象は第3、4種漁港と、登録漁船50隻程度以上など一定の条件を満たす第1、2種漁港。増・養殖場などの漁場施設は、漁場を利用する漁船の本拠地となる漁港が採択要件を満たせば対象となる。
 道は12年度までに、道内282漁港のうち4分の1に当たる68漁港で機能保全計画を策定。38漁港と1漁場で保全工事を施している。
 13年度は宗谷管内の御崎、本泊、後志管内の祝津、盃、泊の5漁港で機能保全計画を策定するほか、22漁港で保全工に取り掛かる予定。総事業費約9億5000万円を試算する礼文(胆振)のほか、湧別、静狩などが主なところとなっている。
 今後、施設の更新時期や工事の本格化を迎える漁港の増加に伴い、予算も増加傾向となる見通しだ。
 13年度に保全工を施す漁港は次の通り。
 ◇石狩▽新規=浜益
 ◇後志▽継続=日司、軽臼
 ◇渡島▽新規=八雲(山崎地区)、掛潤、長万部、静狩▽継続=沼  尻、黒岩
 ◇胆振▽新規=礼文、豊浦▽継続=鵡川
 ◇日高▽継続=節婦、鳧舞、荻伏、笛舞
 ◇留萌▽継続=臼谷、力昼
 ◇宗谷▽新規=浜鬼志別、音標、乙忠部、山臼、目梨泊、頓別、  知来別、宗谷、幌泊、浜中、内路▽継続=問牧、声問、知床、  香深井、蘭泊、差閉
 ◇オホーツク▽新規=湧別、斜里、幌内▽継続=富武士、沢木、  興部
 ◇十勝▽継続=厚内
 ◇釧路▽新規=床潭▽継続=千代ノ浦
 ◇根室▽継続=薫別