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建通新聞社
2013/06/13

【大阪】国循建替方針決定 13〜15年度基本設計

国立循環器病研究センター(国循)は6月12日に記者会見を開き、吹田操車場跡地地区約3fへの移転建て替え方針を明らかにした。今後は、2018年度のオープンを目指し、本年度内に移転用地を取得。併せて、施設整備に向け設計などの準備作業を進めるほか、移転用地の周辺整備を急ぐよう、吹田市や関係機関に求めていく。
 同センターの建て替えは施設の老朽化解消を目的に計画。病院と研究所を合わせ、延べ約11万4700平方b(病院7万9000平方b、研究所3万5700平方b)の規模が検討されている。13〜15年度に基本設計(14年度埋蔵文化財調査)、15年度に実施設計を作成し、一部建築工事に着手。17年度末に完成させ、18年度の開設を目指す。
 基本設計は今後外注する。事業費には建て替え整備費384億円、土地取得費60億円を概算している。
 移転をめぐっては、吹田市、箕面市、茨木市、池田市の4市が誘致を表明。吹田市と箕面市が最後まで誘致合戦を繰り広げた。
 方針によると、@早期かつ確実な用地確保が可能A将来、センターの展開・発展の可能性が期待できるB吹田市などの万全の支援−が用地選定の大きな決め手となった。
 また、6月12日付で吹田市、UR都市機構と基本協定を締結。移転用地の吹田操車場跡地土地区画整理事業地内5街区約3万1000平方bについて、13年内に譲渡契約を締結する。
 吹田市では、国循移転用地の隣に市民病院の移転を計画。病床数は国循の550床と合わせて約1000床になるほか、同市は一帯への医療関係機関誘致を目指して特区申請する方針で、大阪府北部の一大医療拠点となることが期待される。