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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/06/27

【群馬】片品村統合小はRC造2階建て3200u

 片品村は、村内小学校4校を1校へ統合する事業で、統合小を設置する片品小の校舎建て替えに向けて、昨年度に作成した基本設計を有識者協議会で検討した結果、新校舎の規模はRC造2階建て(一部3階建て)、延べ床面積約3200uとすることが決まった。現在詳細設計委託入札の指名通知を県内コンサル4者へ通知しており、きょう28日に入札し即日開札する。

 詳細設計委託に向けて当初予算には委託費2000万円を確保し、6月補正でさらに1800万円を追加している。入札では前橋市などの建築設計コンサル4者へ指名しており、本日開札予定。来年2月20日までの履行期限で設計作成を行っていく。
 昨年度に小島設計(沼田市)が担当した基本設計では平屋建て案、2階建て案、3階建て案が作られPTAや教員らで構成する有識者会議で検討。その結果、統合小学校を設置する現在の片品小校舎に近いRC造2階建て(一部3階建て)を1棟、1階1534u、2階1571uという規模が決まった。屋根の管理のために一部で3階部分68u程度も作られる。屋根は南向きで積雪に考慮したなだらかな傾斜とし、太陽光設備などは現在のところ計画にない。
 W造校舎案もあったが、内装で木材を多用していく。設備面ではエレベーターを設置するほか、暖房機器は管理しやすいFF式を各教室へ設置する方向。エアコンも候補に上っており、詳細設計でさらに検討するもよう。
 来年度から2カ年で工事を進める予定で、発注にあたっては解体と本体を一括するか、別々にするか、さらに本体は設備と一括するか、分離するかなどはこれから決めていく。仮に解体と本体を別々に発注することになった場合、解体工も議会案件となる見込みで、いずれにしても国からの交付金の関係もあるが工事着手は工事契約締結議案承認後の6月ころとなりそう。
 先行着手する解体工事の対象となる既存校舎2棟は、西校舎(普通教室棟・1958年建築)がRC造2階建て、延べ床面積2859u、東校舎(特別教室棟・80年築)がRC造2階建て、延べ床面積922u。この2棟の跡地へほぼ重なるように新校舎1棟が建つ。バス通学に伴い、国道120号に接する西側に昇降用ロータリーを置く。2000年に建設された屋内運動場は工事対象外。
 村内の小学校は片品小(鎌田地内)、片品北小(土出地内)、片品南小(花咲地内)、武尊根小(摺淵地内)の4校。来年度から工事が始まる片品小は来年4月に片品北小と統合し、統合小は2年間片品北小を使用する。それを受けて片品北小で不足が見込まれていた普通教室は理科準備室を改装し対応することとなり、この内装改修工事も本日開札する。6月補正では同工事費700万円を計上している。
 一方、老朽化が指摘されている片品中学校は、統合小整備後早期に大規模改造・耐震化を行う方針。当初予算に設計委託費3000万円を確保しているが、小学校を優先するため本年度に設計を委託するかは流動的。同中学校は南校舎、北校舎、体育館の3施設で構成。老朽化により雨漏りやボイラーの不調など学校運営に支障が出始めている。3施設は1974〜75年に建設され、南校舎はRC造3階建て、北校舎はRC造2階建て、体育館はS造平屋建て。体育館のみ2009年度に耐震補強大規模改修を実施している。