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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/06/28

【茨城】常総国道 事業概要インタビュー

 事業進捗が著しい常総国道事務所。その事務所で所長を務める浅古氏に、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)をはじめ、東関東自動車道水戸線(東関東道)、国道6号牛久土浦バイパスの事業展開について話を聞いた。圏央道では稲敷IC〜(仮)神崎ICが本年度内に開通を予定しているほか、東関東道では潮来IC〜(仮)鉾田ICの用地買収に本格着手する。

 ―圏央道の開通見通しについて。
 浅古 14日に本年度予算を踏まえた道路事業の見通しを示させていただいた。開通年度が分からないと進出を考えている企業も非常に不安。なるべく供用年度を示してほしいと言われていた。
 まず東側の区間である稲敷IC〜(仮)神崎ICの10・5qが本年度に開通予定。来年度にはその先線である(仮)神崎IC〜(仮)大栄JCTの10q、そして2015年度には西側区間である(仮)猿島岩井IC〜つくば中央ICの19・2qが開通を見込む。
 ただ来年度以降の供用予定は土地収用法に基づく用地取得が速やかに完了した場合での見通しとなる。
 ―本年度における圏央道の予定は。
 浅古 本年度、事業費は全体で84億円が配分された。その予算で、東側の稲敷IC〜(仮)神崎ICは改良工事を推進。さらに(仮)神崎IC〜(仮)大栄JCTは、改良と橋梁工事のほか、用地買収、道路設計、環境調査、埋蔵文化財調査を推進する。西側の(仮)猿島岩井IC〜つくば中央ICも、項目は(仮)神崎IC〜(仮)大栄JCTと同様となる。
 ―東関東道について。
 浅古 潮来IC〜(仮)鉾田ICの道路設計、環境調査、用地調査を推進しており、本年度は用地買収に着手する。本年度予算は20億円に加え、用地国債20億円も設定されている。
 全長30・9qと、これだけ長い延長の用地買収は過去にもあまり事例が無い。そのため県、県土地開発公社、それから鉾田、行方、潮来の沿線3市の協力を得ながら進めていく。用地調査も膨大な範囲に及ぶことから、発注済みの業務も含めて約30件の調査業務を発注し作業効率化を図っている。
 地元3市から、東関東道の整備促進に強く期待していただいている。当面、用地買収は3市一斉に入りたいと考えている。
 ―国道6号牛久土浦バイパスについて。
 浅古 本年度は事業費4億5000万円が割り当てられた。その予算で、牛久市遠山町から城中町まで延長1・3qの用地買収、道路設計、環境調査、埋蔵文化財調査を実施する。まとまって用地を取得できたところから、改良工事に着手したい。
     ◇     
 1959年2月4日生まれの54歳。埼玉県草加市出身、東京都在住で、現在は土浦市に単身赴任。妻、子ども2人の4人家族。日本大学理工学部交通工学科。
 84年に常陸河川国道へ入省。本局の企画課など各所で経験を積んだ後、川崎国道の副所長、本省技術調査課の課長補佐を経て、昨年4月に常総国道事務所長へ着任。
 趣味はスキーと模型。「模型は主に飛行機のプラモデル。気分転換に良い」。
 モットーは「おごらずに真面目に取り組む」。