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建通新聞社四国
2013/07/02

【香川】多度津高水産科棟改築を黒木に委託

 香川県は、多度津高校水産科棟改築実施設計を黒木建築設計事務所(高松市)に委託した。設計期間は12月24日までで2014年度から旧土木建築棟や総合実習棟などの解体を進め、同年度後半から校地内の北東端部の同跡地に新水産科棟の建設に入り、15年度の完成を目指す。
 新水産科棟の改築計画によると、栄町キャンパス(多度津町栄町1ノ1ノ82)の校地内にある旧土木建築棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2459平方b)、総合実習棟A(鉄筋コンクリート造2階建て延べ862平方b)と総合実習棟B(鉄筋コンクリート造平屋255平方b)を解体し、同跡地に鉄筋コンクリート造2階建て延べ2445・15平方b(建築1690・40平方b)を建設する。
 1階に水産科系海洋技術科の機関工学コースで学ぶ工作機械整備の実習や、海洋生産科の食品科学コースの食品加工室など、2階は海図やレーダーなど座学中心の実習教室などが入る見込み。
 県立多度津高校は、07年4月に旧多度津工業高校の校舎など(栄町キャンパス)をメーンに使用しつつ、多度津水産高校が同校へ移転する形で統合。しかし、水産科系は旧多度津水産高校(堀江キャンパス)の校舎を活用し授業が行われている。
 これを解消するため、12年度に水産科棟改築に伴う基本設計を零建築設計事務所(善通寺市)に委託。併せて栄町キャンパスで新土木建築教育棟も現在、建設を進めている。同棟完成後、生徒を移転しつつ、旧土木建築教育棟の解体工事に入る。
 このほか、多度津高校総合実習棟内部改修工事と同設備改修を第3四半期に指名競争入札(契約)する予定で発注に向け準備中。総合実習棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ945平方b)の1階内部改修と併せて設備を改修する。実施設計は中西設計(観音寺市)が担当。設計期間8月12日まで。
 また、堀江キャンパス(多度津町堀江1ノ2ノ1)の跡地利用について現段階では決まっておらず、売却を含めて今後検討するものとみられる。土地は1万7896平方b(建物敷地1万2106平方b、運動場5790平方b)で機関工学棟を含む、水産系の教室・実習棟など建物8417・75平方bが既存する。