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建通新聞社
2013/07/04

【大阪】下水プラント電通設備で初の総合評価提案型

大阪府都市整備部は、「寝屋川流域下水道外流域下水道防災システム監視設備工事」の条件付一般競争入札を総合評価落札方式(提案型)により、7月中に公告する方針。総合評価の提案型は、下水道のプラント電気通信設備工事で初の採用。担当者は「府下全域にまたがる工事。府民の安全、安心につながる事業でもあり、より良い提案を求めたい」としている。
 同防災システム監視設備工事は、下水処理場やポンプ場に個々に設置されている排水状況などをチェックする監視設備を、全施設で共有できるものにやり替えるもの。
 情報を蓄積する監視サーバーは、府庁別館(大阪市中央区)に設置。監視端末は、府下の各処理場(中央、川俣、中部、南部、北部、狭山などの水みらいセンター)やポンプ場(穂積、岸部、摂津など)、各流域下水道事務所など全41カ所に設置する。
 それぞれの監視設備は無線網(LAN)で接続する計画で、無線設備工事は現在、NEC(大阪市中央区)で施工中。
 監視設備の実施設計は中日本建設コンサルタント(〃)で作成済み。
 監視設備が完成すれば、各処理施設の雨水の排水状況や受電状況、汚水の送水状況などが現地から離れていてもタイムリーにチェックでき、大雨時、行政の速やかな対応につながる取り組みで、昨年の無線工事の発注に続き、本年度は監視設備工事を発注。2年程度の工期で完成させ、2015年4月からのシステム稼働を目指す。
 府の総合評価は、予定価格2億円以上の工事を対象に、大半は、技術的提案を求めない簡易型を適用。最近では、同部以外の府発注案件でも、技術的な要素を提案に含める提案型の採用はまれという。