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建通新聞社(岡山)
2013/07/12

【岡山】水島玉島地区臨港道路 上下部工の発注促進 宇野港湾事務

 国土交通省中国地方整備局宇野港湾事務所は、2013年度に61億7400万円(対前年度比56%増)を投入し、水島港国際物流ターミナル・臨港道路整備事業などを推進する。
 事業は玉島地区航路(マイナス12b・136万平方b)の整備と水島地区と玉島地区とをつなぐ2車線2564bの臨港道路を新設するもの。全体事業費は560億円を想定している。
 うち、水島玉島地区臨港道路は16年度末供用を目標に工事発注が進められており、12年度末時点で橋台を含む下部工は脚数ベースで7割強を発注、上部工も水島地区アプローチ部の1工区を発注済み。13年度は橋脚など残りの下部工の発注を完了させるとともに、下部工の進捗を見ながら上部工の発注を進める方針。13年度分の発注予定工事は公表済。玉島地区の航路整備は6000万円を予算化しており、調査を外注していく。
 水島玉島地区臨港道路は鉱工業生産拠点の水島地区と国際バルク戦略港湾に指定された物流拠点の玉島港とを高梁川最河口部の最短距離で結ぶアクセス路線。
 ルートは玉島乙島の臨港道路玉島幹線から水島川崎通の国道430号までの全長2564b、全幅12・5b。道路規格は第4種第1級、設計速度時速60`、最大勾配3%。東から水島地区アプローチ部535b、中央の高梁川渡河部1279b、西側の玉島地区アプローチ部750b。河面までの桁下は渡河部中央付近で約14・5bある。
 上部構造は、水島地区アプローチ部で東寄りの短スパン部(272b)がPC4径間連結コンポ橋2連とPC2径間連結ポステンT桁橋、長スパン部(263b)が鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。渡河部は6径間連続合成箱桁橋(細幅箱桁) 3連の計18径間。玉島地区アプローチ部は西端海上部(384b)が鋼7径間連続合成箱桁橋(細幅箱桁)、東寄りの陸上部(366b)が鋼5径間連続鋼床版箱桁橋。車道2車線の下流側に幅3bの自転車・歩行者道を併設、歩行者などの安全性にも留意されており、臨港道路は大規模地震等災害時の緊急輸送経路や地域住民の避難経路としても期待されている。