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建通新聞社四国
2013/07/16

【愛媛】県内市町村の管理橋は修繕率13%

 愛媛県内、市町が管理する橋長15b以上の橋梁数は1487橋。橋梁点検や長寿命化修繕計画の策定状況は90%台と高い一方、長寿命化修繕計画に基づき修繕を必要とする橋梁数は914橋あり、2013年4月1日現在の修繕率は13%と低迷している。国からの財政的支援として、13年度の橋梁修繕関係費は12年度補正と13年度当初を合わせた額が、12年度当初の額より1・7倍となっていることから、今後の修繕促進が期待される。
 国土交通省が13年4月時点で実施した、全国道路橋の長寿命化に関する調査で明らかとなった。橋梁点検の実施状況は、市区町村管理橋の全国平均は95%、長寿命化修繕計画策定状況79%と県内の平均は全国平均を上回っている。
 橋梁の長寿命化対策は点検に始まり、修繕計画策定、修繕と進む。
 老朽化などを原因に重量制限や通行止めなど通行規制が行われている橋梁は、新居浜市で1橋、西条市で2橋、四国中央市で1橋、西予市で2橋、鬼北町で1橋、計7橋ある。
 橋梁点検の実施状況は松山市の94・2%、新居浜市の97・5%、大洲市の97・6%を除く17市町で完了している。松山市では13年度に9橋の点検を行い、完了予定。新居浜市と大洲市ではそれぞれ2橋の点検が残る。
 長寿命化修繕計画の策定状況は、松山市が92・9%、宇和島市が90%、新居浜市が97・5%、大洲市が97・6%、四国中央市が99・3%、西予市が55・6%となっている他、14市町では管理橋梁全てで策定が完了している。松山市と四国中央市、宇和島市、西予市では13年度に残る橋梁全ての策定作業を行い完了する予定。
 一方、長寿命化修繕計画に基づき修繕を必要とする橋梁数は914橋あり、修繕済み橋梁は13%。全国平均の5%を上回っているものの、今後の対応の促進が求められる。
 国内の道路橋は、高度経済成長期を中心にして大量に建設され、建設後40〜50年が経過し劣化損傷が多発する危険性が高まっている。