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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/07/25

【群馬】県八ッ場ダム、長野原町管内の本年度事業概要

 県八ッ場ダム水源地域対策事務所は、長野原町管内における本年度事業概要を明らかにした。長野原町から受託して進めている町道長野原向原線新設事業では吾妻川を渡河する橋梁の下部工に着手する。また同様に受託している町道長野原線新設事業では、(仮称)白砂川橋の上部工を発注する。

 現在、小倉沢や東沢の砂防事業は完了もしくは全工事発注済みという状況。湖面1号橋もすでに多くの工事が発注され、事業量としては長野原町から受託している町道整備事業がメーンとなっている。
 長野原向原線は、L798mにわたりW7m(片側歩道W2m)の町道を新設している。国道145号八ッ場バイパスとの交差部を起点に、浅間酒造観光センターの北西側を抜けて吾妻川を越え、町道林長野原線へつなぐ。総事業費は13億500万円。2011年に同川右岸側道路から工事着手し、今月には橋梁架設予定地まで到達し、本年度は左岸側で用地交渉を進めながら橋梁の橋脚2基を発注する。同町の当初予算には同事業費2億7800万円を計上している。
 同橋梁の下部工形式はP1・2橋脚が柱式(中空断面)、A1橋台が枕梁式、A2が逆T式。上部工は橋長151m、3径間連続ラーメン箱桁橋。来年度に残る橋台2基、事業の最終年度である15年度に上部工を整備する。詳細設計は長大(東京都中央区)が作成した。
 一方、長野原線整備事業は現道改良部分と新橋梁の架設を行う。全体L680mで、新須川橋の右岸付近から北へ伸びる町道を拡幅しW7mを確保しつつ、(仮称)白砂川橋によって白砂川をまたぎ国道292号へ接続する町道を整備する。総事業費は10億5000万円を見込み、15年度完了を目指している。
 橋梁の諸元は橋長79・5m、全幅8・2m、上部工は鋼単純合成細幅箱桁橋となり、3年債務で本年度が1年目。道路部の測量設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)、橋梁の詳細設計はパシフィックコンサルタンツ(東京都新宿区)が担当した。
 同事業の用地買収は昨年度にすべて内諾済みで、本年度は法面工を含む道路改良工L100mも発注する。当初予算には同事業費4億380万円を計上している。
 また同じく受託事業である林道貝瀬線の新設事業は、本年度は長野原工区で開設工事L480m、舗装工事L80m、六合工区で開設工事L600m、舗装工事L160mを予定。緑化工事については両工区ですでに指名通知済み。当初予算で事業費1億106万7000円を確保している。
 同林道開設事業は、長野原町長野原地内国道292号から、中之条町赤岩地内の林道吾嬬山線までL4535m区間において舗装された林道2級(車道W3m・路肩W1m)を新設するもの。総事業費は約5億2000万円。両端から工事が進行しており、切土と盛土で整備用地を造成し、翌年度に同箇所で法面緑化や舗装工を行うサイクルで実施。舗装構成は表層(t4p)、上層(t7p)、凍結抑制層または路床土置換(t32〜50p)となる。15年度に完成する。
 また町道林長野原線長野原草津口駅前広場の整備では、これから駅前広場工事を実施する。来月1日から新駅舎の供用が開始され、旧駅舎に係わる電気工事や施設解体などが終了してから工事を行う。こちらも同町からの受託であり、当初予算には2億9100万円を計上。工事はシェルター設置工事が一部残り、他施設の進行に合わせて発注。来春に事業完了となる。
 そのほか、受託事業以外では上部工が進む一般県道川原畑大戸線湖面1号橋では、本年度に上部工に付属する照明工を発注予定。さらに同線の川原畑側一般部で改良工L95mも行う。