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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/07/26

【茨城】県高萩工事の事業概要 鮎川T線で交差点改良

 県高萩工事事務所は、本年度の事業概要をまとめた。主なものとして、都市計画道路鮎川停車場線(主要地方道日立常陸太田線)ではJR常磐線をくぐる設計や交差点改良。都市計画道路十王北通り線は道路改良など。国道6号の代替路として期待される県道の高萩塙線と里根神岡上線は、それぞれ用地取得や道路改良を進める。茂宮川改修では築堤工や郡長橋の下部工、北茨城市平潟地区の急傾斜地では吹付法枠工を推進する。

 鮎川停車場線の街路改良(日立市鮎川町〜国分町)は、国道6号と日立バイパスを東西方向に結ぶ850mのうち、日立市道である都市計画道路多賀山道線との交差点から国道245号に至る428m。2002年度から事業着手し、前年度末の進捗は9%。
 本年度は常磐線から東側の用地取得を進めるとともに、国道245号との交差点で用地測量を進め、早期着工を目指す。また日立化成工業鰍フ出入口付け替えに伴い交差点改良を行う。そのほか常磐線の下をくぐる区間はJRに設計(常磐線横断函渠詳細設計)を委託。国道50号サントル千波のアンダーパスをイメージしている。
 十王北通り線は、日立市十王町の市街地を東西に結ぶ4370m。これまで国道6号から鳥井戸堂畑線までの区間、および鹿島谷団地から日立いわき線までが開通。JR常磐線の跨線橋を含む残り1199m(日立市十王町伊師〜山部)について06年度から街路事業に着手。本年度も用地取得と道路改良を進める。
 高萩塙線の道路改良は、高萩インター線(高萩市下手綱)と県道里見南中郷停車場線(北茨城市中郷町)を南北に結ぶ延長3650m。震災津波での教訓を踏まえ、国道6号の代替路として整備が進む。高萩市側では、高萩インター線交差点から高萩塙線旧道まで約0・6qを最優先区間とし、用地取得と道路改良を進めていく。また北茨城市側は用地測量を早期に完了させ、用地取得を進める。
 里根神岡上線も国道6号の代替路として、北茨城市関本町の塙大津港線から関南町の国道6号を約3・3qのバイパスで結ぶ。これまでに山根大津港線から南側約1・3q区間を供用した。
 現在、山根大津港線から北側約2q区間を進めており、このうち南側約1・2qは北茨城市立総合病院のアクセス道路にもなることから優先整備。同病院の開業に合わせて供用できるよう、用地取得と道路改良工事を進める。また残る北側約800m区間は用地測量を早期に完了させ、用地取得を進めていく。
 茂宮川の改修は延長3200mを対象に1966年度から事業着手。前年度末までの進捗は83%。築堤と河道幅の拡幅などを実施しており、本年度は築堤工200mと、郡長橋の下部工、樋管2基の設置を進める。
 平潟地区の急傾斜地崩壊対策は、施工後30年以上経過し施設の崩落などが危惧されるため吹付法枠工を2008年度から進めている。黒浦−3ほか7カ所の1270mを対象に実施。本年度は東−2の25mを施工する。15年度に完了予定。
 各事業の主な内容は次のとおり。
 【都市計画道路鮎川停車場線(主要地方道日立常陸太田線)街路改良事業】
 ◆全体計画=L428m、W25/13m、4車線、総事業費21億円
 ◆事業着手=2002年度
 ◆本年度事業=JR常磐線横断函渠詳細設計、用地補償、交差点改良工事
 【都市計画道路十王北通り線(主要地方道十王里美線)街路改良事業】
 ◆全体計画=L1199m、W16/6m、総事業費36億3000万円
 ◆事業着手=06年度
 ◆本年度事業=道路改良工事、用地補償、埋蔵文化財発掘調査
 【県道高萩塙線道路改良事業】
 ◆全体計画=L3650m、W13/6・5m、総事業費28億円
 ◆事業着手=10年度
 ◆本年度事業=測量、調査、設計、用地補償、工事
 【県道里根神岡上線道路改良事業】
 ◆全体計画=L2000m、W13/6・5m、総事業費21億円
 ◆事業着手=2002年度
 ◆本年度事業=測量、調査、設計、用地補償、工事
 【一級河川茂宮川改修事業】
 ◆全体計画=L3200m、総事業費36億5000万円
 ◆事業着手=1966年度
 ◆本年度事業=築堤工200m、郡長橋(下部)工事、樋管2基
 【平潟地区の急傾斜地崩壊対策事業(老朽化対策)】
 ◆全体計画=黒浦−3ほか7カ所、L1270m、総事業費8億円
 ◆事業着手=08〜15年度(予定)
 ◆本年度事業=東−2、工事延長25m