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北海道建設新聞社
2013/07/30

【北海道】開発局の工事契約状況、一般土木は6月末で6割増1300億円 

 北海道開発局の2013年度第1四半期(4―6月)一般土木工事の契約状況がまとまった。契約額は、2―3月に発注となった補正予算などを含めると1303億円となり、前年度同期を約500億円、58.9%上回っている。開建別では、留萌と稚内が2倍を超え、旭川と釧路は9割増を示した。平均落札率は91.3%。中でも橋梁やトンネル補修は95%近く、農業は92.4%と高い落札率を示している。一方で河川は88.3%にとどまるなど、工種や事業による落札率の差が顕著になっている。
 開発局が公表している入札契約データを集計した。2―3月はゼロ国債や翌債を中心に221件、395億円を発注。4―6月は明許繰り越しなど468件、908億円を契約した。
 補正などは予算成立の遅れなどにより、前年度同期の7割程度にとどまったが、当初については、多額の明許繰り越しにより3・6倍と著しい伸びを見せたため、総額が約6割の増となった。
 契約額を開建別に見ると、稚内が補正、当初ともに倍増し、合わせて約2・5倍となった。留萌は2・3倍。旭川と釧路は、補正が前年度同期の5割程度にとどまったが、当初で一気に発注が進み、合計ではともに9割増を確保している。
 平均落札率は91.3%で前年度同期を1.4ポイント上回り、9割台に達した。7開建で9割を超え、中でも旭川と室蘭、釧路は2ポイント以上上昇している。8割台にとどまったのは札幌と小樽、帯広。このうち、札幌と帯広は前年度同期から1.4ポイントアップした。
 工種別・事業別の落札率を見ると、道路の橋梁やトンネル改修が94.6%で、前年度同期の93.5%から上昇。件数は98件を数え、60件から大幅に増えている。これら工事の増加と落札率のアップが、全体の落札率上昇の主因となった。農業も92.4%で、前年度同期の89.7%から大きく上昇。特に6月の工事は94.3%と高くなっている。
 対照的に河川改修は88.3%と、9割を下回った。このうち、調査基準価格と落札額との差が0.1%未満の工事は、全体の約3割の27件に上っている。前年度同期を大きく上回る工事発注が続く中、工種や事業による落札率の差が拡大傾向にある。