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建通新聞社(静岡)
2013/08/05

【静岡】静岡労働局が12次防を策定 死亡労災10%以上減少へ

 静岡労働局は、国の第12次労働災害防止計画を踏まえて、局としての「第12次労働災害防止推進計画〜誰もが安心して健康に働くことができる社会を実現するために」(2013〜17年)を策定した。建設業については、製造業と共に死亡災害を減少させるべき重点業種として位置付け、第11次防の5年間と比較して、第12次防の5年間の死亡労災を10%以上減少させることとした。健康安全課の遠藤浩二課長は「墜落・転落災害の対策を最重点課題として取り組んでいく。そのために足場の安全管理の徹底する。また、重機災害にも力を入れていく」と話している。
 建設業の重点指導事項は、墜落・転落災害防止対策など大きく四つの対策を掲げた。
 一つは、墜落・転落災害防止対策。依然として災害に占める割合の大きいことから、足場、屋根、梁(はり)などさまざまな場所からの墜落・転落を防ぐ。具体的には、「足場からの墜落・転災害総合防止対策推進要綱」を徹底するとともに、足場の組立等作業時の安全帯二丁掛を推進する。さらに、親綱・安全ネットの設置、安全帯の使用の徹底、墜落時に衝撃が少ないハーネス型の安全帯の使用を勧める。
 二つ目は、全国的な人材不足の状況を踏まえた対策。新規参入者に対する安全衛生教育の確実な実施、地場の総合工事業者を中心とした建設現場の統括安全衛生管理の徹底を図る。
 三つ目は、解体工事対策として鉄骨切断機などの解体用機械に関する改正労働安全衛生規則の周知・徹底など解体工事の安全対策と、アスベストばく露防止対策を掲げた。
 この他、自然災害の復旧・復興工事対策。県内でも災害復旧工事での災害が発生している。このため、道路や地山からの転落災害防止を重点に対策の徹底を指導する。
(2013/8/5)

建通新聞社 静岡支社