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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/08/20

【群馬】県中之条土木、下沢渡の中組4地区で新規事業

 県中之条土木事務所は中之条町下沢渡地内の中組4地区での急傾斜地崩壊危険区域について、本年度から新規でがけ崩れ対策を事業化した。現在、地質調査および詳細設計を進めており、本年度中にも一部箇所で工事着手を目指す。

 7月に技研測量設計(前橋市)へ委託した詳細設計がある程度進行したのち、用地調査業務を入札で発注する。用地補償を進めながら建設予定地が確保できれば本年度内にも初弾工事を発注する。
 整備箇所は下沢渡地内、四万川の右岸地域。沢田小学校から800m程度北、デイサービスセンター「寄り処はなまる」西側の山が対象となっている。
 現段階での工事内容は、高さ4〜5mの重力式擁壁ともたれ式擁壁を計L140m整備する。事業期間は2016年度までとしている。
 擁壁建設予定地ではボーリング調査も実施。昨年度に技研測量設計へ委託した測量・予備設計では砂防指定地の調書も作成。今秋にも指定されるもよう。用地がまとまれば補正予算などで工事費を確保し、本年度のうちに最初の工事を発注する。
 土砂災害防止法の採択基準が2000年に改正され、急傾斜地の崩壊による被害が想定される区域内に、老人福祉施設をはじめ児童福祉施設や医療提供施設、幼稚園、災害弱者関連施設などが位置し都道府県が施行する急傾斜地崩壊防止工事のうち、総事業費が7000万円以上のもので一定基準を満たす箇所を補助採択し重点的に整備している。
 中組4地区は、デイサービスセンターに加え同施設の急傾斜地との間に人家も存在。傾斜度30度以上で高さ10m以上という状態で、土砂災害特別警戒区域にも指定されている。