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日本工業経済新聞社(埼玉)
2013/08/26

【埼玉】埼玉県電業協会が高校生に技術研修会

 県電業協会は、20日に県立浦和工業高校設備システム棟で、翌21日には春日部工業高校電気科実習棟において同校生徒を対象とした電気工事技術研修会を行った。両校とも夏休み期間を中心とした校舎改修工事の真最中で、協会員が電気設備工事を担当していることから今回の研修会開催となった。
 協会では、普段生徒たちが身近に使っていた教室の改修現場を実際に見学することで電気設備工事に対する見識を深めてもらうのが狙い。
 研修当日は浦和工業高校で電気科の生徒13人、春日部工業高校では20人の生徒がそれぞれ参加したほか、両校とも担当教諭と教頭らが参加。工事概要のほか事故が起こらぬよう事前説明を充分に行った後、猛暑の中、長袖長ズボンの作業着、ヘルメットを着用し改修工事が行われている現場に入った。
 生徒たちは各部屋の配線や電気設備の様子を確認。授業で教わった技術が実際の現場でどのように活かされているのかを肌で感じていた様子だ。
 協会の川合・人材育成委員長は「学校で勉強していることのほかに、実際どのように電気設備工事が行われているのかを見ていただきたいとの想いから今回の研修会となった。電気工事士の資格を取っても電気設備工事を実感しにくいと思う。身近な場所で現場を体感できる絶好のチャンスであり、生徒の皆さんに電気設備工事の一端を感じ取っていただければありがたい」とあいさつ。
 高校側も教頭先生らが「生徒たちが現場を直接見ることが出来る機会は少ない。このようなチャンスを作っていただいた協会の皆様に感謝したい。生徒たちも日々学んでいることが、現場でどのように活用されているかを確認できる絶好の機会なので、しっかりと見て聞いて感じて欲しい」と協会に謝意を表すとともに生徒に日ごろの勉強の成果を確認するよう呼び掛けた。
 研修会は協会・学校の出席者の紹介、工事概要の説明の後、各自事故防止のため作業着(実習着)・ヘルメットを着用し現場研修へと移行した。
 約1時間30分をかけて現場を見学し、教室に戻った。生徒たちは実際にスピーカー接続や照明の設置など職人の技を見せられ「流れるような手順で正確かつ綺麗に取り付けている」と感心するとともに「整頓されている現場に驚いた」と感想を述べていた。