トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2013/08/28

【静岡】内陸フロンティアで県と市町が政策会議 先進的取り組み報告

 「内陸のフロンティアを拓(ひら)く取組」で静岡県と市町担当者の企画政策会議が23日開かれ、各市町の先進的な取り組みが報告された。
 総合特区の市町では吉田町、長泉町が、総合特区によらない市町独自の取り組みでは掛川市、磐田市がそれぞれ報告。このうち、長泉町では新東名・長泉沼津IC周辺地区に高度な物流サービスを行う企業の集積を目指している。事業予定地は3・2f。2015年6月ごろの稼動を目指す。また、磐田市は新東名の北側に新工業団地(下野部工業団地)を計画し、14年度〜15年度の造成工事を目指している。本年度に市長がトップセールスを名古屋、東京で開催し、いずれも約150人の参加者があったという。
 会議では、池谷廣理事が取り組みの基本は「防災・減災機能の充実・強化」にあり、内陸・高台部がクローズアップされているが、「沿岸部の減災対策を優先した中での都市形成も重要」と、あらためて沿岸域の戦略を確認した。また、総合特区以外で市独自の取り組みにも支援していくことを示した。
 規制緩和に関する国との協議について、県企画広報部の高秀樹理事(内陸フロンティア担当)は「農地の規制緩和など制度の一括事前協議だけで議論していても継続協議となる。一方で、具体的な計画を地図に落としたものが議論をスピードアップさせる」と市町の総合特区推進協議会の立ち上げと具体化を促した。その上で「(県でも)何が早期実現に向けての手法となるかを考えて、国と議論を進めていく」とした。
 この他、高理事は東部地域の取り組みに触れて「内陸のフロンティアは新東名だけでなく、伊豆縦貫自動車道でも起こり得るもの」と積極的な展開を求めた。
(2013/8/28)

建通新聞社 静岡支社