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建通新聞社
2013/09/02

【大阪】赤れんが倉庫活用 大阪市で事業プロポ公告

大阪市港湾局は、もと赤れんが倉庫(築港地区)の活用事業者の募集をプロポーザル方式により開始した。応募申し込みは11月11〜15日。提案内容は計画と価格の2段階で審査し、12月中に事業予定者を決定する。
 同赤れんが倉庫は、築港地区が大阪城や御堂筋とともに、世界第一級の文化観光拠点となる重点エリアに位置付けられたことを受け、民間の活力を導入した集客観光拠点としての再利用を検討。今回の事業者募集に至った。
 公募に当たっては、2012年度に策定した大阪都市魅力創造戦略の趣旨に沿い、築港地区の活性化を踏まえた上で、人を引きつける魅力ある提案を募集。併せて、隣接した道路・広場から眺めることのできる範囲について、もと赤れんが倉庫の外壁面を保存することなどを考慮した提案を求める。
 計画提案は11月下旬に審査し、優秀な提案を選定。その中から土地貸付価格提案の審査を12月2日に実施し、予定価格以上で最も高い価格提案を行った者を事業予定者に決定する。月額賃貸価格は157万0100円。
 土地は市所有として、20〜30年の定期借地を設定。普通財産として貸し付ける。建物は現状有姿で引き渡す。
 もと赤れんが倉庫は、築港赤れんが倉庫として、大阪港発展過程の1923年(大正12年)に住友倉庫により、増大する外国貿易に対応するため、私設岸壁の築造と併せて建設。戦後、コンテナ化による物流形態の変化に伴い物流倉庫としての役割を終え、99年に大阪市に移管。その後、芸術作品展示などに利用されたが、耐震性に問題があることが判明し、立ち入りを禁止していた。
 対象施設はれんが造2階建ての200号倉庫東・西棟の2棟(4500平方b)と平屋の300号倉庫東・西棟の2棟(2700平方b)の4棟からなっている。敷地面積は9567平方b。場所は大阪市港区海岸通2ノ6ノ4。