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建通新聞社
2013/09/04

【大阪】御堂筋線など逸脱防止ガード設置 大阪市

大阪市交通局は、耐震対策事業の一環で地下鉄御堂筋線と中央線の高架区間を対象に、今後約10年をかけ逸脱防止ガードの設置に取り組む方針だ。8月29日には試験施工に着手(施工=原野建設)。9月上旬に完成させ、施工面での課題などを検証した上で、早ければ2013年度中の本施工着手を目指す。総事業費は20億円以上になる見通し。
 逸脱防止ガードは、地震により列車が脱線した場合でも列車が軌道から大きく逸脱することを防ぎ、被害を最小限に抑えるもので、関西圏の在来線では初の取り組みとなる。
 対象区間は、御堂筋線の江坂駅から中津駅までの延長約3`と、中央線の大阪港駅から阿波座駅までの延長約4`の高架部。構造上設置困難な分岐部などを除いた部分に設置する。
 軌道の内側で枕木の上に山型の鋼板をアンカーなどで取り付けることで、地震の揺れにより車輪が浮上・脱線しても、車輪が鋼板に当たりそれ以上逸脱しない仕組み。
 担当者は「初めてのことで試験施工の結果を見てみないと分からないが、工期が伸びる可能性もある。1件当たりの工事ボリュームなども試験施工の検証結果を踏まえ、詳細を詰める。発注方法については通常の入札になるだろう」としている。