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建通新聞社四国
2013/09/17

【愛媛】伊方原発オフサイトセンター、12月公告

 愛媛県は、四国電力伊方原子力発電所で緊急事態が発生した場合に応急対策の拠点施設となるオフサイトセンターを2013年度に発注するため、9月補正予算案に事業費を盛り込んだ。2月の定例県議会に工事請負案件を上程するため、12月に一般競争入札の参加資格要件が発表されるもよう。
 9月補正で計上した予算額は6億3413万円。ほか14年度の債務負担行為として11億2734万円を限度とする議案も合わせて9月県議会に上程した。概算事業費は約20億円が見込まれている。
 オフサイトセンターには、築後約48年と老朽化が著しく耐震性能が低い県西予土木事務所も合築される。
 規模は免震構造の鉄筋コンクリート造4階建て延べ3281平方b。1階が西予土木事務所、2〜4階がオフサイトセンター。ほか鉄骨造2階建て延べ294平方bの車庫棟(車庫、事務室、書庫)。建設地は西予市宇和町卯之町5の市有地(2937平方b)。完成は14年度中。現在、大建設計(大阪市)で14年2月28日までの期間で設計が進められており、発注に必要な図書は11月30日までに完了する。
 オフサイトセンターは、伊方原子力発電所で緊急事態が発生した場合に応急対策の拠点施設となる施設。特有の設備として、被ばく放射線量を低減させるコンクリート壁、換気設備、窓などの機密性の向上や空気浄化フィルター、エアーロック、除染室など。通信回路としてTV会議システム、衛星回路の複数化、電源確保のための無停電電源装置、非常用電源装置など。
 現在の愛媛県オフサイトセンターは、伊方原子力発電所から約4・5`の伊方町内にあるが、原子力災害対策特別措置法に基づく緊急事態応急対策等拠点施設などに関する省令により、5`以上30`未満の位置することが必要となったため、移転新築されることとなった。