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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/09/19

【群馬】前橋地区の安全衛生大会 400人が安全誓う

 群馬県建設業協会前橋支部(三原豊章支部長)、建設業労働災害防止協会群馬県支部前橋分会の主催、前橋地区公共工事安全対策推進協議会の協賛で18日、第23回建設業前橋地区安全衛生大会が前橋市内の群馬建設会館で盛大に開催された。
 当日は400人が参加し、労働者の命と健康を守るため労働災害の撲滅へ向けて気持ちを新たにした。
 開会ののち、主催者である三原支部長(同分会長)は「アベノミクス効果により建設関連の予算も増え、建設産業は久方ぶりに活況を呈し、大変ありがたい。しかし急激な変化は技術者不足、技能工不足が懸念され、建設資材の納期遅延も心配されている。そんな中で工期に追われ、ついつい安全面がおろそかになりかねない。これからの時期は最も忙しく、日没が早まり作業時間が短縮されるので、労働災害撲滅へ向けて気持ちを改めてほしい。大会を契機に労働環境の整理、自然災害、交通事故防止を含む防災対策になお一層のご尽力を」と呼びかけた。
 来賓あいさつでは前橋市の山本龍市長が「皆さまの経済活動の生業は、市民の暮らしとの両輪で市民生活を守り、支えていく象徴として心より力強く感じている。これからものご活躍を期待している」と祝意を寄せ、前橋労働基準監督署の小出保雄署長は管内の労働災害発生状況を紹介し「労災事故が増加傾向にあると言うことを十分ご認識いただき、事故防止に一層のご努力をお願いする」と無事故無災害の徹底を訴えた。また、県中部県民局の奈良三郎局長は「経済対策などによる工事量が増加する中で、労働災害の発生防止を取り組むことが求められている」と強調し、前橋警察署の羽鳥信之署長も「交通事故も労働事故も定められたルールをきちんと守り、その場に応じた必要な注意力を払えば防げる事故が多いのではないかと思う。大会を契機に災害防止への意識を高く持ち、安全な職場つくれるよう期待したい」と基本ルールの厳守を呼びかけた。
 その後の研修会では、『建設業の災害防止について』を演題に前橋労働基準監督署安全衛生課の鈴木幹雄課長が「労働災害を防止するためにトップから安全衛生担当者までの全員が現場を確認し、基本的ルールを守ること、安全に対する意識や危険感受性を高めることが災害防止に必要」と改めて危険への意識改革を促した。
 大会の締めくくりには同支部安全衛生委員会の菊川善明委員長(同副分会長)が「危険のない健康で安心して働ける快適な職場づくりに向け、一層の努力をすることを誓う」と大会決議を読み上げて幕を閉じた。